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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
035話 エヴァによる魔法講座
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と姉さんが近寄ってきて、

「シロウ? あなたの負けよ。今の二人はもう梃子でも動きそうにないわ」
「そのようだな。だが…」
「また失うのが怖いのね、シロウ…」
「ああ。正直に言えばそうだ…今まで何度も死闘を潜り抜けてきながらも姉さんは俺に文句を言わずについてきてくれたが、いつ失うかもしれない恐怖があった」
「お前の過去の話しか…興味があるな」
「エヴァ…しかしそれは…」
「わかっている。今この場で聞く気はない」
「感謝する…」
「士郎さんの過去の話? なにがあったん?」
「このか、そのことについては今は話すことは出来ない。まだ姉さんにも全部話したことはないのだから」
「そうなのですか、イリヤさん?」
「ええ。シロウも口が堅くてね…」
「だからいずれ俺も覚悟が出来たら皆に話そう。とりあえず今はこのかの魔法を教わる件については俺も賛成だ。だから安心しろ、このか」

袖をぎゅっと掴んでいたこのかの頭に手を乗せて安心させるように笑ってやった。
だがそこでなぜかネギ君とカモミール以外のみんなは顔を赤くしていた。なぜだろうか?
ネギ君はなにかわからないといった感じだが、カモミールに関しては「これが噂の落とす笑顔…」とか感心したような言葉を呟いていた。

「んー、おほん! で、ではこのかの件についてはもういいだろう。次はぼーやのほうだ」

エヴァは何度も咳払いをしながら次はネギ君へのこれからの方針について話を再会した。
その間、俺の隣にいるこのかは顔を少し赤くしてうっとりとしているがここは理由は聞かないほうがいいだろう?
少しして話が済んだのかエヴァはまだこのかに話があるのか下へと連れて行った。
その間、ネギ君は小屋の中で中国拳法の練習をしていた。
…ふむ、また成長しているな。動きがさらによくなっている。

「ふぅ、『魔法使い』と『魔法剣士』かぁ…竜を倒すには拳じゃ無理だし……アスナさんはどう思います?」

そこでなぜかこの場にはいないアスナの名を呼んで一度固まったと思ったらすぐに「そうだ、まだアスナさんを怒らせたままだったんだ!」と泣き声を上げた。
どうやら忘れていたから練習に集中できていたらしい。
そこに茶々丸とチャチャゼロ…それに一緒になぜか同クラスの葉加瀬聡美が部屋に入ってきた。
それで大丈夫なのかと聞いたら葉加瀬もこちらの関係者で実は茶々丸の生みの親の一人らしい。…ここにも天才が。
3−Aは関係者が多すぎだろうと思わず心の中で突っ込みを入れた。
そこでカモミールと目が合いなんとなく同じ事を感じていたみたいで、

「なぁカモミール。3−Aは絶対になにかしら曰くつきの生徒の集まりだろう?」
「そうっすね…俺っちも不思議に思ってきやした」
「俺の予想が正しければこれは一般の方にもなにかしら力
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