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イナズマイレブン〜クロスライジング〜
決着
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ているんだろう。足元に水が流れてくる。

「ぐすっ…、お兄ちゃん……」





ドガァァァァン!!!!

潜水艦が沈んでいく。
俺はその場に崩れ落ちた。

「天空橋…。天空橋ィィィッ!!」

「黒薔薇…」

その時だった。
上空に人影が見えたのだ。

その人影は俺たちに近付いてくる。
黒いマントを羽織っている為、顔は見えない。

「そのボールは…エイリア…ッ!!」

土門がそう叫ぶ。

「いや、待て!」

円堂は土門を抑え前に出る。

「…お前」

黒マントの男はその言葉を遮るようにエコーの掛かった声で話す。

『今は争うつもりはない。私は彼女を返しに来た』

「彼女…?」

俺は袖で涙を拭き話す。

黒マントの男は黒いボールを出すと、その場でワープホールを開き
天空橋をワープホールから出現させた。

「天空橋!!」

「心美さん…!!」

監督も相当心配していたのか、俺と同時に叫ぶ。

『ではな』

「待ってくれ!!」

ワープホールに入ろうとする男に円堂は声をかける。

「天空橋を助けてくれてサンキューな!エイリアも悪い奴ばかりじゃないんだな!!」

男はそんな円堂の言葉にびっくりしたような懐かしさを感じたような反応をすると
ワープホールに消えながら言葉を残していった。

『相変わらずだな円堂』

「えっ…!?」

その言葉が聞こえていたのは俺と円堂だけだったらしく、他のみんなには会話すら聞こえてなかったという。

「今のって…」






「…ん、…あれ私…」

「心美さん!!良かった!」

意識が戻るとの同時に瞳子監督が私に声を掛ける。

周りを見渡すと辺りには救急車。
私は起き上がると、自分が助かっていることを不思議に感じた。

「私…助かったの…?」

「ああ。詳しいことは後から説明するよ」

黒薔薇くんが安堵した表情で声を掛けてくれた。

「天空橋が無事で良かった…!」






「悪いな…鬼道。久し振りだって言うのに…握手も出来ない…」

「構わない…」

鬼道はそう言って自分では握ることも出来ない佐久間の手を握る。

「お陰で目が覚めたよ…。でも…、嬉しかった…。一瞬でもお前の見ている世界が見えたからな…」

その言葉に鬼道は複雑そうな顔をする。

「身体…治ったら…、また…サッカー一緒に…やろうぜ…」

「ああ。待ってる…」



ピーポー ピーポー

鬼道はそのまま佐久間と源田が乗った救急車を見送るのだった。





「君は間違っている。監督の仕事は選手を守ることだ。それが相手チームの選手だと
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