第1章:出会い
第7話 『彼等の原点』
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」
「約束」
「分かった」
「了解」
拓巳が伸ばした手の上に、祐治、結弦、雅人、大樹、洸夜の順に手を重ねていく。
「じゃあ、行くよ」
「ああ。行ってこい」
祐治はそう言って、拓巳を送り出す。
拓巳は、そのまま搭乗口の中へと入る。
一同は、その背中が見えなくなるまで見送り続けるのだった。
その日の晩。
自室にいる洸夜は、携帯でネットサーフィンをしていた。
すると、メッセージの通知が届いた。
彼はそのバーナーをタップする。
すると、グループトークの画面に移った。
「あ、今日の写真か」
そこに貼られていたのは、拓巳が発つ前に6人で撮った集合写真。
洸夜はその画像を保存すると、画面を閉じ自身の机の上に置いた。
直後、彼のベッドの上から、『ピロン』と何かの音がした。
洸夜は首を傾げながら、ベッドの枕元にあった赤いケースの携帯を掴み、画面を開く。
その画面が示したのは、メールが届いたという通知。
洸夜はそのメールの中身を確認すると、携帯を閉じた。
「どうするかな……」
誰にとなく呟いた洸夜の言葉が、彼の部屋の中を木霊するのであった。
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