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その日、全てが始まった
第1章:出会い
第7話 『彼等の原点』
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にしてるのかしら?」

 友希那が洸夜へと問い掛ける。

「今はセトリの最終確認中だ。ライブは後45分後ぐらいじゃないかな」
「そう」
「そういうわけだから、暫くお待ちを」

 そう言って洸夜は、まりなの方へと向き直るのだった。

「えっと、どこの話してたっけ?」
「照明の動きの話です」
「そうだったね。ここのところは左右に動かす感じかな?」
「そうですね。で、サビあたりでセンター一択って感じで」
「洸夜」

 そのまま、打ち合わせを継続する洸夜であったが、不意に呼ばれるのであった。

「祐治……って事は、準備できたのか?」
「ああ。というわけだからラスリハ行こうぜ」
「はいよ」
「そちらの方は?」

 祐治と会話している洸夜に、紗夜が尋ねるのだった。
 広野は、祐治をRoseliaのメンバーに紹介するのであった。

「紹介するよ。Crescendoリーダー、鹿島祐治」
「紹介に預かりました。鹿島祐治です。担当はボーカル兼リードギターです。どうぞ宜しく」
「氷川紗夜です」

 紗夜が自己紹介を返した。
 それを聞いた祐治は、洸夜のほうに疑問の顔を向けるのであった。

「氷川って事は……」
「妹だよ。上のね」
「兄がいつもお世話になってます」

 そう言って、紗夜は頭を下げた。
 それを見た洸夜は、少し複雑な気持ちになるのだった。

「どうした、変な顔して」
「いや……俺ってそんなに厄介事運んでくるような人間なのかなーって……」
「「え」」

 その言葉に、祐治と紗夜が同じタイミングで驚くのだった。

「え、何?」
「まさか自覚してなかったのか?」
「え、え?」

 祐治にそう問われた洸夜は、紗夜に視線で尋ねる。
 そんな紗夜は、ため息を吐き洸夜に言葉を返すのだった。

「鹿島さんのいう通りよ」

 紗夜の追い討ちに、洸夜は面食らうのであった。

「そうだったんですね……」

 虚な目をして、洸夜は遠くを見つめるのだった。

「で、そっちの自己紹介は済んだかしら。私達も自己紹介したいのだけれど?」
「ええ、終わりましたよ湊さん」

 そう、と友希那は呟くと名乗るのであった。

「湊友希那よ。バンド『Roselia』のリーダーとボーカルを務めているわ」

 友希那が名乗り終えたところで、残りのメンバーも名乗った。

「私は今井リサ。Roseliaのギター担当だよ。宜しくね☆」
「宇田川あこです! Roseliaのドラマーです!」
「し……白金……燐子です。キーボード……やってます」
「宜しく」

 自己紹介が終わったところで祐治は、未だに遠いところを見つめている洸夜の体を揺すった。

「おーい、戻って来い。リハ
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