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その日、全てが始まった
第1章:出会い
第7話 『彼等の原点』
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か?」

 祐治が、そう問い掛けるのであった。

「俺を後任として認めてくれた拓巳が信頼していたメンバーだからこそ言える事だよ」

 その言葉に、一同は驚くのであった。

「おま、そこまでか……?」
「勿の論」

 さて、と言って洸夜は閉めた扉に手をかける。

「どこ行くんだ?」
「まりなさんの所。セトリの最終確認してくる」
「頼んだ。こっちは、ステージリハの準備してるよ。出来たら呼びに行く」
「了解した」

 そう言葉を交わすと、洸夜は受付へと向かう。
 そして、受付に居たまりなに声を掛ける。

「まりなさん」
「んー、どうしたの?」
「セトリの最終確認をしに」

 そう言って、確認を始める。

「ここの部分は照明ここでいいのかな?」
「はい。後、ここの奴も同時にお願いします」

 そんな風に打ち合わせをしていると、不意に入り口が開いた。
 2人は、そっとそちらを振り向くのだった。
 そこに居たのは、Roseliaの5人だった。
 それを見た洸夜は、顔を引きつらせるのであった。

「本当に来た……って、Roseliaの皆さんもお揃いで」
「みんな誘ったら、二つ返事で了承してくれたんだ☆」
「マジか……」

 そうぼやく洸夜の元に、紗夜が歩み寄ってきた。
 その顔は、笑っているにも関わらず、後ろからは何か黒いモヤの様なものが出ている様であった。
 少なくとも、洸夜の目にはそれが映った。

「昨日帰ってこなかったわよね?」
「はい……」

 そう言って、洸夜は視線のみを逸らし、苦い表情を浮かべるのだった。

「何してたのかしら?」
「……今日のライブの打ち合わせを……徹夜で……やってました」

 そう答えた洸夜は、額に冷汗を浮かべていた。
 対する紗夜は、『ふーん』と言って自身の腕を胸の前で組むのだった。

「連絡した?」
「……してません」
「どうしてかしら?」
「それは……その……」

 より一層高まった紗夜の圧に押された洸夜は、先程よりも多量の冷汗を流しながら言葉に詰まるのであった。

「紗夜ー、その辺にしてあげなって」

 そんな彼のもとに、リサによって助け舟が出される。
 リサに止められた紗夜はと言うと、少しばかり不満そうであったが、洸夜から少し下がるのであった。
 それを見た洸夜は、胸を撫で下ろすのであった。

「……今回は今井さんに免じて許すけど、次からはしっかりと連絡して頂戴」
「はい……深く刻み付けておきます」

 洸夜の返事を聞いた紗夜は、小声で「心配したんだから……」と呟くのだった。

「……と、リサ済まない。助かったよ……」
「今度なんか奢ってね☆」
「はいはい……」
「そう言えば、今はな
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