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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
033話 ネギの弟子入りテスト
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おそらく契約執行が切れたからなのだろう。
そして「手加減されて合格しても意味ありません」という言葉に茶々丸も意思を汲み取り手加減をなくした。
………それから1時間以上飛び掛っては返され、弾かれ、反撃を受ける。その繰り返し…もうネギ君の顔は見るに耐えないものになっていた。
見学していた一同も何度も悲痛な声を上げエヴァもさすがに止めさせようと何度か口出ししているが、そこで耐え切れなくなったのかアスナが仮契約(パクティオー)カードを出して止めようとした。
俺は瞬動をしてアスナの手を止めようと足に力を込めたが違うほうから、

「だめーーアスナ!! 止めちゃダメーーッ!!」

と、いう佐々木の大声でアスナの動きは制止させた。手を広げて、体全体で止めるという意思を彼女は表している。

「で、でも、あいつあんなボロボロになって、あそこまでがんばることじゃないよ」

確かに正論だ。だが人間一度決めたことは貫こうとする精神がある。
今のネギ君を止めたらきっと後でアスナは後悔するだろう。
アスナは当然反論したが、佐々木はそのことを分かっているのか声を震わせて喉から声を絞り出す。

「わかっている。わかっているけど……ここで止める方がネギ君にはひどいと思う。だってネギ君、どんなことでもがんばるって言ってたもん!」
「でもっ……あいつのあれは子供のワガママじゃん、ただの意地っ張りだよ。だから止めてあげなきゃ……」
「違うよっ! ネギ君は大人だよ!」
「ま、まきちゃん。シャワー室でもそう言ったけど、あいつどこからどう見たって……」
「子供の意地っ張りであそこまでできないよ。う、上手く言えないけど…ネ…ネ…ネギ君にはカクゴがあると思う」
「か、覚悟?」
「うん、ネギ君には目的があって……そのために自分の全部でがんばるって決めてるんだよ。アスナ、自分でも友達でも先輩でもいいし、男の子の知り合いでもいいけど、ネギ君みたいに目的持っている子いる? あやふやな夢じゃなくて、ちゃんとこれだって決めて生きている人いる?」
「そ、それは……」

そこでとうとう反論の声は聞こえなくなった。
エヴァも顔を赤くしながら「あ、青い…」と言っている。
姉さんは面白そうにチャチャゼロと行く末を見守っていた。

「ネギ君は大人なんだよ。だって目的持ってがんばってるもん。だから……だから今は止めちゃダメ」
「…………まきちゃん」

そこで茶々丸も耳にしていたのか一瞬だが動きを止めてしまった。
そこにエヴァの「おい、茶々丸…!」という声が響いたが時すでに遅し。
茶々丸は致命傷とばかりの隙を作ってしまい渾身とはいかずとも精一杯のネギ君の拳が頬を「ぺチン」と間抜けながらも確実な音を響かせながら叩かれた。
それで勝敗はついた。
ネギ君は「あ……当たり
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