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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
032話 行動を開始した二人の異邦人(後編)
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は…制御は出来そうか?」
「難しそうだな。なんせ一瞬のことだったからな…」
「ケケケ…イキナリ俺ノ視界カラキエチマッタカラオドロイタゾ、シロウ」
「はい。私の記録した映像でも衛宮先生の姿はうつっておりませんでした。まるで転移をしたかのごとく…」
「茶々丸やチャチャゼロも目視不可能だったのか?」

姉さんにも聞いてみたが確認できなかったとのことだ。エヴァはかろうじて見えたそうだが…さすが真祖。
しかし、なんだこの術式…?
ためしにもう一回やってみるか。
今度は先ほどの工程はもう覚えたので魔力の塊を体内に宿したまま、

魔力、再装填(トリガー・オフ)――全魔力装填完了(セット)!」

するとまた俺の体には薄い魔力が纏われていた。
なので今度は慎重になって体を動かしてみたらなんとか先ほどよりは移動距離は制限できたようで落ちないで済んだ。
ふむ、これは実はかなり効率がよいのではないか? 宝具を投影するより負担は軽そうだ。
しばらく俺は体を制御できるように動かしてみた。
すると移動距離が少しずつ減ってきた代わりにその分装填した魔力消費も減少した。
なるほど、魔力を制限すればそれだけ自分の移動したい距離を限定できて装填魔力の減少にも繋がるわけだな。
慣れた頃にはすでに何時間も経っていたようで申し訳ないと姉さん達の前に戻ったが、

「シロウ…新しく戦う術が出来たじゃない?」
「ああ…ずっと見学していたが中々いい見世物だったぞ」
「そのようらしい…まさかここまでうまくいくとは俺も思わなかった。ちなみにエヴァ、なにかぶち壊してもいいものとかはないか?」
「なんだ、やぶからぼうに? …まぁいいが」

エヴァは魔力を使い巨大な氷の柱を出現させた。
…さて、ではやってみよう。

属性、付加(エレメントシール)“火炎”(ファイア)……魔力、装填(トリガー・オフ)――全魔力装填完了(セット)!」

そして俺は氷の柱に拳を放った瞬間、それは砕けるどころか蒸発しすぐに溶解してしまった。
ふむ、なんとなくだが使い方は理解できた。
次は片手をかざし掌に体にまだ残留している装填魔力をすべて集めそれを秒単位で区切って開放した。
そしたら思惑通り掌から炎の玉がいくつも噴き出した。

「す、すごい! シロウすごいわよ!」
「魔法の射手以上の威力を持っていたな? 私が出した氷の柱も一瞬で溶解させるとは…」
「そのようだ。さしずめ“風”は大幅移動、“炎”は攻撃に特化、といったところか…まだまだ研鑽が必要そうだが、どちらにしても魔力を装填している状態なら魔法障壁の変わりになりそうだな。おまけに炎に関しては耐性がつきそうだ」
「新しい技法が出来たのはいいがそろそろ化け物じみてきたな? 瞬動を使ったときにはどうなるこ
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