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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
031話 行動を開始した二人の異邦人(前編)
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に目を通しておいてくれんかの? 場所も寮から近く快適な場所じゃよ」
「恩にきります、学園長」
「なに、構わんよ。それで大変申し訳ないんじゃが士郎君が造った武器など一部はうちに提供してもらっても構わんかの?もちろん資金面や材料なども提供するしなにより本国に持っていき出来がどれくらいかあちらで判断してもらいたいんじゃ。いいかの?」
「それくらいなら構いませんよ」

それから俺は学園長から退出した後、その場に向かったがなんともすごい場所だった。
そこは寮から本当に少ししか距離がない場所にある今はもう経営していない元は食事どころだったらしい。
確かにこれなら魔術の訓練や工房も設置できるくらいの広さは持っているが、
なぜだろうか? 俺は本当に食事関係に縁があるな。これはそちらに今からでも遅くはないから職につけというお達しなのだろうか? …考えることにしないようにしよう。


◆◇―――――――――◇◆


………二日後、


学園長から搬入が出来たと知らせが届いたのでその場におもむいて見るとそこには学園長と一緒にガンドルフィーニ先生が立っていた。
どうやら学園長からいち早く聞いたらしいので駆けつけてくれたようだ。

「どうも、ガンドルフィーニ先生」
「やぁ。衛宮」
「来たかね士郎君」
「はい…それよりもしかしてガンドルフィーニ先生も搬入の手伝いをしてくれたんですか?」
「まぁね。私達の為に鍛冶場まで用意しれくれたのだからこれくらいは手伝わなきゃとおもってね」
「感謝します」

俺とガンドルフィーニ先生はタカミチさんの次に付き合いがある人物だ。
今でこそ気軽に話せているが、職に就いた当時はよく警戒されて後を着けられたこともしばしばあったから迷惑にも程があったものだ。
だが、それではいかんと学園長の鶴の一声で夜の警備の仕事をよく一緒に組むことが多くなり、最初は居心地悪かったが、ふとガンドルフィーニ先生が主流に使うナイフの話になりそこからずいぶん深く語り合ってしまい、それならとその時は資材や資金、場所がなかったので急ごしらえだが魔術的補助を施しつつ作り上げたダガーナイフ(ランクにしては干将莫耶より1ランク落ちる程度)を差し上げたところ、切れ味や使いやすさからとても気に入ってもらえてそれからは腹の探り合いもすることなく今の状態に落ち着いたのである。


―――閑話休題。


「では後は自分がやっておきますのでなにかあったら学園長を通して話を俺に回してください。いつでもできるわけではないですから」
「わかったよ」
「それと学園長、このたびはここまでしてくださりありがとうございます」
「いいんじゃよ。代わりとはいわんがこの――…「ピタッ」……ナンデモアリマセン」

俺はまだ言うか? という感情を混ぜて
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