029話 修学旅行編 3日目(04) 長い夜の終焉
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て大きく跳躍をかまし大鬼神の目前まで飛び上がりその場で体を大きく捻り、
「突き穿つ―――死翔の槍ッ!!!!」
俺の手から放たれた魔槍は赤い軌跡を描きながらすさまじい勢いで大鬼神の心臓部を貫き、それでもなお余波は続きそのまま遠き彼方まで飛んでいき山に直撃したのだろう。すさまじい爆発が起こったようだ。
それに伴い心臓を貫かれた大鬼神……リョウメンスクナノカミは崩れるどころか存在そのものが消滅しあっけなくその場から退場した。
「ふ、あははははははッ! まさかケルト神話の英雄、『クー・フーリン』の魔槍まで使うとは! 士郎、貴様がどれだけ宝具を持っているのか確かめたくなったぞ?」
「今回は特別サービスだ。これ以上は見たければ決死の覚悟を抱いてこい」
「はっ! そうかそうか、今の私の前で良くぞ言った。だが今回は月が満月ではないことが残念だが……久々に全開でやれて気持ちがいいから見逃してやろう。いいものも見れたことだしな」
俺は着地した後、ランサーの言葉を拝借しエヴァにそう告げた。エヴァも意気揚々と楽しんでいる表情をしながら満足げの顔をしていた。
少ししてエヴァと茶々丸は地上に降りてきたようでこれで今回はもう危険はないだろうと一安心を吐いていた。
だが、周りは俺に休息を与えてくれないようで色々質問をしてきた。
刹那達も合流したようで賑やかなことこのうえない。小太郎もなぜかその場に一緒にいて、
「すごかったで、士郎の兄ちゃん! あの鬼神を一発で仕留めるやなんてな!」
「そうです! しかもあんな伝説の宝具を使えるなんて本当に士郎さんは何者なんですか!?」
「それは後日に話すとしよう。もう隠してもしかたがないからな。それよりネギ君に小太郎……君達はライバル関係ではなかったのか?」
その俺の一言にネギ君は身構えたが小太郎はどこ吹く風といった顔をして、
「今回はお預けにしといたる。だから引き分けや! 次会うことがあったら俺が勝つからな、ネギ!」
「僕も負けないよ!」
どうやらこちらも心配はないようだ。だから俺はこのかやエヴァ達のいる方へと顔を向けた。
だが、そこで俺は気づいた。白髪の少年がエヴァと刹那、姉さんの後方から詠唱をしていることを!
だからとっさに俺は瞬動をして三人を突き飛ばしアイアスを投影しようとしたが、
「…遅いよ。障壁突破。“石の槍”」
抵抗も空しく俺は突如地面から出現した数々の石の槍に腹部を貫かれてしまった……。
◆◇―――――――――◇◆
Side 衛宮イリヤ
いきなりシロウが私達を突き飛ばしてきたので何事かと思ってシロウのほうへと目を向けて……言葉
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