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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
029話 修学旅行編 3日目(04) 長い夜の終焉
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♪」
《……やはりか。そこで士郎とイリヤ、すべてを終わらせてくれるなよ? 貴様達は待機していろ! ぼーや達に後は任せて戦いでも見物しているがいい》
「しかし……いいのか?」
《たった数分も持ちこたえられることができなければ話にもならん。貴様達は黙ってぼーや達の成長具合を計っていろ》
「だ、そうだけれど? いいの、シロウ?」
「姉さん……強制魔術(ギアス)を俺にかけておいてよく言えるな? いいだろう、了解した。だがまずいと思ったら手を貸すからな?」
《いいだろう》

そこでエヴァとの念話は途絶えた。
ではご要望どおり見物していることにしよう。手の内はあまり敵に見せたくはないからな。
それで俺はネギ君とアスナの方へ振り向き、

「やれるな? ネギ君」
「はい!」
「アスナも頼むぞ」
「うん!」

そして俺達の目の前で白髪の少年とネギ君・アスナの戦いが始まった。
刹那のほうは順調に向かっているようでこのかを無事奪還できたようだ。
ネギ君達も一矢報いたようで少年の顔に強化した拳をネギ君が浴びせていた。
だが、少年はお返しとばかりに拳をぶつけようとしたがそれは彼の影から伸びてきた腕によって止められ一瞬にして湖の奥まで突き飛ばされていた。
その人物は間違いなくエヴァその人だった。
茶々丸も来ているようで上空で拘束する類の銃弾を放ち鬼神の動きを止めていた。

「なんだ、士郎にイリヤ? 本当に力を貸さなかったのだな?」
「まぁな。なにがあるかはわからないからな」
「フッ……まぁいいだろう。貴様にも私の本気を見せてやろう」
「お手並み拝見だな」
「そうね、シロウ」

それからはほぼエヴァの攻撃魔法が止む無く続いて天ヶ崎千草という女が使役する鬼神はなすすべもなく魔法の一方的な応酬で傷ついていった。

「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!契約に従い、我に従え、氷の女王。来れ、とこしえのやみ、えいえんのひょうが!!」

止めといわんばかりの十節以上の長詠唱を唱えだし、同時に鬼神の体は次々と凍り付いていく。
天ヶ崎千草がなにやら鬼神の肩の上で「次から次へと何者や!?」と吠えているがエヴァは鼻で哂い、

「相手が悪かったな女。ほぼ絶対零度150フィート四方の広範囲完全凍結殲滅呪文だ。そのデカブツでも防ぐこと適わんだろう」
「いや、それ以前にすでにオーバーキル級呪文を連発している時点で防ぐ力も残ってなかろう?」
「士郎は黙っていろ! 貴様も巻き添えにしてやってもいいんだぞ?」
「それは遠慮させていただこう」
「ふん、なら口出しするな」
「ほ、ほんまにあんた何者や!?」
「私が何者かと? ならば聞いて驚け! 我が名は吸血鬼(ヴァンパイア)エヴァンジェリン! 『闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)
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