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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
029話 修学旅行編 3日目(04) 長い夜の終焉
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ぱいだから。

「全力で俺を倒せば間に合うかもしれんで!? 来いやネギ! 男やろ!?」

その言葉が決定的だった。もう今は全力で倒す以外にこのかさんへと続く道は開かない! だからコタロー君を全力で倒す!


◆◇―――――――――◇◆


Side 衛宮イリヤ


まずいわね。すっかりネギの目はコタローって子にしか向けられていない。
私が間に入ってもいいんだけれど無傷とまではいかないわね?
どうしようかと考えているうちにもネギとコタローが戦闘を始めようと駆け出してしまっている。
カモミールもさすがに諦めの顔になっていたけどそこにちょうど良く援軍が来たわね。
二人の間に巨大な手裏剣を放って分身を使ってコタローを吹き飛ばしていた。
本体の方は木の上に立っていて無事だったらしいユエを抱えている。

「遅かったわね、カエデ?」
「すまぬでござる。真名と古と別れた後で夕映殿を回収するのに手間取ってしまって」

カエデは私の前まで降りてくるとユエを降ろして、

「それより、熱くなって我を忘れ大局を見誤るとはまだまだ精進が足りんでござるよ、ネギ坊主」
「な、長瀬さん…!? それに夕映さんも! え、なんで!?」
「今は混乱するより先を急いだ方がいいでござるよ?まずは行動のときでござる」

そういってカエデはネギを後ろから押してやっていた。

「恩に着るわ、カエデ。後でなにかお礼をするわね」
「構わぬでござるよ、イリヤ殿。それよりネギ坊主のこと、頼むでござるよ? 士郎殿ももう先に向かっているし刹那達の方には真名と古が援軍しにいったから安心して行ってくだされ」
「わかったわ」

だけど、そこにコタローがネギの道を塞ごうとした。けどそれはカエデのエモノで防がれていたので私も安心してネギの後を追った。あ、杖に乗っていっちゃた。

「走って追いつけっていうの!?」

私はしかたがなく足に魔力を集中して走ろうと思った矢先に空からシロウが降りてきた。

「…姉さん? 一人なのか?」
「ええ…ネギにおいてかれちゃったわ」
「…それは気の毒だったな。なら乗せていこう」
「それならお言葉に甘えさせてもらうわ」

そしてシロウと一緒に目的地に急ごうと思った矢先に突如光が天に伸びていった。

「なっ!? まさか間に合わなかったのか!」
「急ぎましょう、シロウ!」
「ああ!」


◆◇―――――――――◇◆


Side 桜咲刹那


龍宮と古が援軍に来てくれて幾分戦闘が楽になりかけていたところで、湖の方から光が溢れてなにかが出現しようとしている! ネギ先生と士郎さんは間に合わなかったのか!?
そこに龍宮の声が響いた。

「いけ刹那! あの可愛らしい先生を助けに!」
「そうア
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