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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
028話 修学旅行編 3日目(03) 関西呪術協会本山に到着
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出して、

「乗れ。電車や走りでいくよりこれのほうが都合がいい」
「これは、士郎さんのアーティファクトかい?」
「そうだ。スピードを出すが空気抵抗は緩和されるので落ちる心配はない」

俺の後ろに三人を乗せた大剣は四人も乗っているというのに重さなど感じないほどに一瞬で空に飛び上がった。
それに古菲はひどく空を飛んでいることに感動しているが今は浸っている時間はない!

「ではいくぞ。事態は一刻を争う。落ちないように注意することだ。それと楓と龍宮はともかく古菲は手元が不足気味だからもし幻想種との戦いになるならばこれを使え」

俺は口内で呪文を唱えて干将莫耶を投影して古菲に渡した。
だがやはり気づいたのか古菲はすぐにこれが干将莫耶だと知ると感激して頬擦りをしていた。
少しテンションがおかしくなっているようだが、準備は整ったので俺は一度断った後、一直線に空を駆けていった。
待っていてくれ、みんな!


◆◇―――――――――◇◆


Side ネギ・スプリングフィールド


僕達は今、鬼達に囲まれている中、風の防壁を展開し作戦を考えていた。
だけどそこでカモ君が最強の切り札を持ち出してきた。
それは仮契約カードのもう一つの能力、カードを通して契約者を召喚するといったものだ。

「では士郎さんを今すぐ呼べるというわけですね!?」
「そういうこった! いやー、士郎の旦那。イリヤの姉さんだけ本山に残していくほどの先読みはさすがだぜ!」
「そうね。それじゃシロウと連絡をとるから少し待って…」

イリヤさんはカードに頼らずに念話で士郎さんと話をしていた。
内容はわからないけどいつでもいいらしいという回答が来たらしい。

「それじゃ召喚するわよ、シロウ! 召喚!衛宮イリヤの従者!『衛宮士郎』!!」

するとカードから光が溢れ完全武装姿の士郎さんが目の前に姿を現した。

「召喚に従い参上した! して状況はどうなっているのだ?」
「はい。今はまだこの風の防壁を張っていられますがいずれ解けて鬼達が一斉に襲いかかってくるでしょう」
「そこで士郎の旦那には手札が多いことに越したことはねぇから刹那の姉さんと仮契約してもらうぜ!」
「なに……? それはなぜだ?」
「どういうことですか、カモさん!」
「兄貴でもいいんだけどよ、今は刹那の姉さんにも魔力を分けるほど余裕はない! だからここは旦那に頼みたいってことだ!」
「しかし、刹那の気持ちもあるだろう。なぁ姉さん?」
「いいんじゃない?」
「そんな投げやりな……」
「時間がねぇから早く決めてくれ!」

カモ君は相当無茶な要求をしてきているけど確かにもうすぐで防壁も解けちゃう。

「僕からもお願いします。刹那さん、士郎さん……」
「……しかたがな
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