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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
028話 修学旅行編 3日目(03) 関西呪術協会本山に到着
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のにあんなに無防備に突っ込んで大丈夫なの!?」
「そうですよ。危険です!」
「……君達はここの、いや関西呪術協会の主が誰かとかは学園長に聞いていないのか?」
「え?」

そこで二人とも頭にハテナマークを浮かべていた。それを見越して刹那が口を開いた。

「どうやら伝えられていないようですね、士郎さん。私も説明不足でしたが……」
「え? え? どういうこと……?」

そのとき、先を歩いていたこのかは盛大に「お帰りなさいませ、このかお嬢様!」とたくさんの京都らしい和のある衣装を着た人たちに迎え入れられていた。

「へ……?」
「どういうこと……?」
「こ、ここは関西呪術協会の総本山であると同時に…」
「このかの実家ってわけよ。本当にコノエモンからなにも聞いていなかったみたいね」
「えぇぇぇーーーーッ!!?」

当然アスナ達は驚いていた。それから色々話をしている間に俺達は本殿へと通された。
正門でも思ったが本殿のそこら中に桜が舞っていて煌びやかなものだと思っていると本殿の奥から少し戦場離れしているようだがそれでも相当の実力者としての貫禄を醸し出している男性がやってきた。
どうやらこの人物が学園長の言っていた関西呪術協会の長でありこのかの父親でもある『近衛詠春』か。

「お待たせしました。ようこそ明日菜君。それにクラスメイトの皆さん。そして担任のネギ先生に…」

詠春さんは一度言葉を止め真剣な表情で俺と姉さんを見てきた。
…なるほど。どんな人物か確かめているようだ。
それなので俺も姉さんもしっかりと視線を受け止め、

「最後に衛宮士郎君に衛宮イリヤさん。お義父さんからは手紙で聞いていますよ。とても頼りになるお二人だと」
「恐縮です」

俺は相手の礼儀作法に合わせてお辞儀をした。
それがはまっていたのかどうかは知らないが回りから「おお!」と感嘆の声が聞こえてきた。
それからすぐにこのかが飛び出して詠春さんに抱きついた。
やはり久しぶりの再会となると嬉しいようで詠春さんも先ほどの表情はなく親の顔になっていた。
そこにネギ君が立ち上がって詠春さんに親書の話を持ち出してそれを受け取って中身を見た詠春さんは一瞬顔を顰めた。どうやら学園長からお叱りの言葉が書いてあったと推測する。
少ししてすべてを読み終わった詠春さんは「任務ご苦労!」とネギ君を褒めてやり周りも騒ぎ出して宴会が開かれることになった。
だが、俺は一度旅館に帰り準備を整える事にした。先ほどの嫌な予感が拭いきれないからだ。
その旨を詠春さんと姉さん、刹那に密かに伝えた。

「詠春さん、姉さんを残しておきますので皆のこと、万が一の場合はよろしくお願いします。もしかしたら敵はこの結界を掻い潜ってくるかもしれませんからどうか用心のほど」
「わかっ
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