027話 修学旅行編 3日目(02) 二箇所の戦闘風景
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ミが橋の上に立っていた。
「ぎょーさん連れてきてくれはっておおきにー、刹那センパイ。でも士郎はんがいないんは寂しいですねー」
「ふん、貴様など士郎さんの手を煩わせることもなく倒してやる。そしてこのかお穣様は必ずお守りする!」
高らかに言い切ったセツナには感動したけど周りを考えてからものを言った方がいいわね、セツナ。
どうにも勘違い者が続出しているみたいだし。
なぜか私達も決闘に参加するはめになっちゃた。私はさすがに動きが取れないのでチサメとザジさんと一緒に観戦することにした。
「ツクヨミといったか? この人たちは…」
「心得ておりますー。ほかの皆さんには私の可愛いペットがお相手いたしますねぇ〜?ひゃっきやこぉー♪」
するとツクヨミの周りから多種多様の妖怪が出現した。あれならガンド一発で楽勝ね。でもセツナは私にコノカを安全な場所に連れて行ってといわれたので見た目だけ実体化させてもらったニンジャ姿のネギと一緒にお城の方まで逃げていった。
そしてお城の中まで入ったところでコノカがさすがに不安がってきたのか、
「なぁなぁイリヤさんにネギ君。ほんまになにごとなん? あの人、なにか怖いしせっちゃんも本気の目をしていたし…」
「すみません、このかさん。今は話せません。だけどいつか…」
「そうよ。まずはここから抜け出すことが先決ね」
だけど頂上まで登った先には一昨日の符術師の女と謎の白髪の少年、それに幻想種の鬼が待ち構えていた。
「ふふふ……ようこそ、このかお嬢様。あら?女はともかくそこの坊やは今本山にいるはずやけどな? …読めたで、あんた実体ちゃうな?それじゃこのかお嬢様もお守りできひんな?」
「くっ!」
カモミールは実体だけどネギは分身といってもいいから悔しがっているわね。
でもね、私がいることを忘れてもらっては困るわ。
「あら、あなた。私がいることを忘れているのかしら?」
「あん? なんや、あんた? あの男のオマケが私達に敵うとでもおもい? はらはらおかしいわ」
「……いったわね? 久しぶりにカチンときたわ。だ・れ・がシロウのオマケですって…!?」
私は久しく起動していない体中に刻まれているアインツベルンの魔術刻印を起動させた。
それによって膨れ上がった魔力にこのかはともかく相手もネギ達も驚きの表情をした。
「ッ?」
「な!? なんやあんたその魔力は!」
「さぁね? でも、私をシロウのオマケっていった罰、受けてもらうわよ!」
私は指に魔力を集中させ一気にそれを解き放った。
ガンド。それは北欧の呪いの魔術で凛も使う『フィンの一撃』とも呼ばれるもの。
今の凛はどうかは知らないけど聖杯戦争時の凛以上の威力は秘めているといってもいいわね。
「ちぃ!?」
女は幻想
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ