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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
027話 修学旅行編 3日目(02) 二箇所の戦闘風景
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してすべて瞬動でもって切り払った。
それに驚いた小太郎は俺が後ろに回ったことにも気づかずそのまま地面に沈めてやり完全に力を奪ってやった。
そして時間切れなのか獣化が切れたようだ。そこで俺は小太郎も刹那と同じ境遇の奴だとなんとなく悟った。

「く、くそぅ……兄ちゃん強すぎや!」
「そうでもない。俺の場合は経験がものをいっているからな。それに凡才の俺に比べお前には才能がある。一流の戦闘者としてのな。また会うことがあるのならば鍛えてやることもない」
「ほんまか!? ネギの奴にも勝てるようになれるんか!」
「それはお前次第だ。まぁ当分は謹慎を受けるだろうがいつか麻帆良に来れるときがあるだろう。その時は時間があればいつでも相手をしてやろう」
「へへ……嬉しいわ。今は気分がええ。だから脱出の仕方を教えてやるで?」
「それには及ばない。もう基点はわかっているからな。ではまたな小太郎」
「ああ。それと最後に聞いてええか?」
「なんだ?」
「兄ちゃん、何者や?」
「……なに、ただの魔術師だよ」
「……!」

小太郎はなにか感じたか知らないが固まっている。なので早々にみんなを連れてその場を立ち去った。



──Interlude


士郎達が立ち去った後、小太郎は仰向けになりながら気分に浸っていた。

「でも、士郎の兄ちゃんの一瞬見せた寂しげな目……あれはなんやったんやろな? あれは俺等と似たような感じやった。
でもいい兄ちゃんやったな。ネギやあの姉ちゃんもいるようやし謹慎がとけたらあっちにいってみるのもいいかもしれんかもな?」

だが、と小太郎は言葉を止め、

「ネギとの決着はまだついとらん。回復したら覚えとけよ、ネギ! 次は負けへんで!!」 

小太郎は声高らかに叫んだ。
その表情はとても晴れやかだった。いい好敵手と、近い将来に師匠と呼べるかもしれない人物ができたからだ。
小太郎にとって今回の事はかなりの収穫があったのは確かな事実だった。



Interlude out──



◆◇―――――――――◇◆


Side 衛宮士郎


「ですが士郎さん、結界の解き方はわかるのですか?」
「ああ。少し待て。投影開始(トレース・オン)
工程完了(ロールアウト)停止解凍(フリーズアウト)全投影連続層写(ソードバレルフルオープン)!」

俺はある鳥居に10本ほどの剣を放ちそれは呪印が記されているところにすべて命中し最後に、

「アデアット。行け! 『剣製の赤き丘の千剣』!」

鳥居の門に向けてアーティファクトの剣を放ちそれは命令通りに結界の基点の中心に突っ込み爆発を起こした後、煙の中から回転しながら俺の手に戻ってきた。
すると周辺の歪みが元に戻り目の前
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