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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
026話 修学旅行編 3日目(01) 剣製と狗神の出会い
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(すみません、士郎さん…)
(なに……気にするな、ネギ君)

それから俺達は観光に向かった。
そしていくつか巡っているうちになぜかゲームセンターに立ち寄ったのでこれも記念ということで早乙女がプリクラを撮ろうと提案してきたので別に構わないので撮らせてもらった。
しかしなぜか俺は姉さんとこのかとの写真を多く撮られていた。
このかがすごい舞い上がっていたのは、まぁ……なんだ? 申し訳ないとしか言いようがない。
意識していなかったが俺が寝ている間にこのかにキスされたのだったな。
さすがに動揺はしないが気にかけていないといえば嘘になるな。いかんぞ、あくまで生徒と教師なのだから。しかもこれでは学園長の思う壺じゃないか!
だからさっさと邪念は振り去り仕事の方を考えることにした。
するとふとネギ君達がゲームをしている場所に普通の歩方ではない帽子をかぶったガクランの少年が近寄っていった。
悪意はないようなので傍観することにしたが、出て行くときに注意をしておいた。
「一般人に溶け込むのなら歩き方にも注意したほうがいいぞ」と、それだけで少年は敵意を剥き出しにしてきた。

「……兄ちゃん、なにもんや?」
「なに、しがない一教師だよ。それよりこの場でやりあう気はないのだろう?」
「そうやけど、別に今でもいいで? 兄ちゃんかなりできるんやろ? 見ただけでわかるで」
「さてな。俺はあくまで受けに回るつもりだが……そちらがそのつもりならいつでも相手をしてやってもいいぞ?」
「ええ度胸や。んじゃ戦うことがあったらいちいち名乗るのも面倒やから今名乗っておくわ。俺の名は犬上小太郎や」
「ほう……名乗られてはこちらも名乗らねばいかんな。俺の名は衛宮士郎だ」
「士郎の兄ちゃんか…気に入ったで!」
「それは結構。さて、ならばさっさといけ。今なら見逃してやる。だが次会うことがあるならば……相手をしよう」
「気前がええな! ますます気に入ったで! ほなまたな士郎の兄ちゃん」

小太郎を見送った後、俺もまだまだ甘いなと思った。見つけた敵を情けで見逃すとはな、と…。
それからネギ君とアスナもうまく抜け出せたようで俺も姉さんと刹那にこの場は任せて遠回りをしながらもネギ君達の後を追った。



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