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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
024話 修学旅行編 2日目(01) 二つの告白(?)
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のどかを覗きながらも、またもやため息をついていた。



Interlude out──



◆◇―――――――――◇◆


Side 桜咲刹那


「もー、なんでこのかから逃げちゃうの、刹那さん?」
「し、式神に任せてありますのでお嬢様の身は安全ですから」
「そーじゃなくて、なんで喋ってあげないのよ?」
「そうだぜ、刹那の姐さん?」

いや、ですね。私もできることならお嬢様……このちゃんとお話したい。
士郎さんには私の真実の姿を見せたときに勇気をもらった。
だけど、まだ私は恐れている。このちゃんに拒絶されたらどうしようかと。
……士郎さんは私を受け入れてくれたけど、昔に散々言われてきたいくつもの畏怖、罵倒といった言葉が頭を巡って、そのただ一歩を踏み出せないでいる。
神楽坂さんの言葉がまるで反対の耳から抜け出ていくような錯覚を覚えながら歩いていると、ふと物音が聞こえて振り向くと木の影には涙を流している宮崎さんがいた。

「宮崎さん……?」
「ちょ! 本屋ちゃん、どうしたのよ!? なにかあった?」

神楽坂さんが宮崎さんに駆け寄ったがどうにも尋常じゃない様子でとりあえず休憩できる場所で落ち着いたところで話を聞いてみた。
だけど話の内容があまりにすごいので表面上は普段の顔をしていたが、内面は驚きでバクバクモノだった。

「マジで!? え―――!? ネ、ネギに告ったの!?」
「は、はいぃ。いえ、しようとしたんですが私トロイので何度も失敗してしまいまして……あの、すみません。桜咲さんとはあまり話したことがないのにこんな話をしちゃって」
「いえ……ですがネギ先生は見た目通りまだ子供ですがどうして……?」
「えっと、それはですね……」

それから宮崎さんはネギ先生について思っていることを語ってくれた。
まぁ確かに普段のネギ先生は子供ですが、あのエヴァンジェリンさんとも士郎さんの助けがあったが倒したといっていましたから……。
それに昨晩の行動も初動が早かったですから。そしてしっかりとした目標は持っている。

「……―――それで今日は思い切って自分の気持ちを伝えようって……、………」

ん? 宮崎さんがこちらを見て止まっている。どうしたのでしょうか? アスナさんもどうしたのか聞いているようだ。

「明日菜さん、ありがとうございます。桜咲さんも怖い人だと思ってましたけどそんな事ないんですねー」
「え……?」

私は少しぼけっとしている間に宮崎さんは「勇気をもらいました」といって駆け出していった。

「も、もしかしてホントに告白するつもりかな……?」
「そのようだぜ! いや、俺っち感動したっす! こうしちゃいられねぇぜ。早いとこ嬢ちゃんの後を追おうぜ!」
「…………」


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