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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
023話 修学旅行編 1日目(02) 対、西の刺客
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「逃がしませんよ! このかさんは僕の生徒で……大事なお友達です! アスナさん!!」
「ええ!」
「契約執行!180秒間!ネギの従者『神楽坂明日菜』!!」

そして一気に刹那さん達と駆け上がっていってふとさっきカモ君に聞いた仮契約カードの機能を思い出したので、アスナさんにそれを発動させて渡したけど、

「って、ちょっと!? なんでハリセンなのよ!!」
「あ、あれ? おかしいなぁ……」
「こりゃハズレかもな……?」

カモ君、今だけは喋らないで。僕、へこんじゃうから。
だけどアスナさんはそれに構わずハリセンを振り下ろしたらいきなりお猿の人形が動き出して同時に攻撃を仕掛けていた刹那さんの剣も防がれてしまっていた。

「なに、こいつら!?」
「おそらく先ほど話した善鬼に護鬼です!」
「こんな間抜けな奴らが!?」
「外見で判断はしてはいけません! 見掛けに反して強いです!」
「ホホホホ! ウチの猿鬼と熊鬼をなめてかかったらあかんえ? 一生そいつらの相手をしていなはれ!」

そんな! いきなりそんな強い鬼が出てくるなんて……!
だけどアスナさんは我武者羅に振ったハリセンが鬼に直撃すると鬼は霧のように消えてしまった。
カモ君も驚いているけど、アスナさんが有利になったことで刹那さんが詰め寄った。
だけど、まだ伏兵がいたのかいきなり空から人が振ってきて刹那さんと打ち合った。

「まさか神鳴流剣士!?」
「月詠いいます〜。先輩、少しお相手付き合ってもらいますね〜?」

「兄貴、やべぇ! 剣士の姐さんが防戦一方でアスナの姐さんも捕まっちまってやがる!」
「え!?」
「なんや、意外に弱いんやな? さっきの威勢はどこへやら」

好きに言っていればいい。だけど僕を忘れちゃ駄目ですよ!
すぐさま僕は戒めの風矢を放ち女性を束縛しようとした。けど、このかさんを盾にされてしかたなく矢を逸らした。卑怯です!

「こいつはいいわ。これで攻撃できなくなってしもうたな」
「待て!」
「先輩、ウチを忘れてはいかんえ?」
「くっ! 邪魔をするな、月詠!」
「そうはいかんよ〜? ウチ、もっと先輩と打ちあいたいんや〜」
「くそ! お嬢様!!」
「ほーほほほ! まったくこの娘は役に立ちますなぁ。さぁて、これからどういった事をしてあげようか……?」

くっ! 二人とも手が出せなくてアスナさんは捕まっちゃっている……! 僕も手出しができない!
もう打つ手がないと思ったその時、……僕の隣を寒気がするような赤い何かが通り抜けていった。
その人は間違いなく士郎さんだったんだけど、その雰囲気はいつもと完全に違いひどく冷めている。
アスナさんも、刹那さんも、カモ君も、そして敵の二人もそれによって動きを停止させられた。
まるで、そうまる
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