022話 修学旅行編 1日目(01) 観光パニック!?
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れは笑顔だからこそだせる恐怖だね」
「まさか本当に飛び降りるなんて思わなかった……」
「楓ねぇ、気の毒に……」
みなさんは本当に気の毒そうな顔になっていましたが、すぐさま気を取り直して先に進んでいった。
順応高いなぁ……。
それと夕映さんが士郎さんと楓さんのところに向かっていき、
「実際に飛び込む光景を見れて感激しましたです!」
「……ふむ。なら、綾瀬も飛び降りてみるかね? よければ全力で手伝ってあげるぞ?」
士郎さんの恐怖の笑顔がクリーンヒット!? 夕映さんはすぐさま土下座をしていた。
「ユエ吉も愚かねぇ……あれは蟻地獄にみずから飛び込む蟻みたいなものよ?」
「あわわ、ねぇパル、助けにいかなくて平気かな?」
「いって、それからどうするのよ?」
笑っていたハルナさんの表情が一変して真剣になった。
確かに僕でもそう思います。士郎さん怒ったら本気で金縛りにあったみたいで動けないですから。
「ふう、次やったらこれでは済まさんぞ?」
「やったらどんなことをするでござるか……?」
「仏像を抱いて正―――……「拙者が悪かったでござるから、どうかご容赦を!」……ならいいだろう」
「士郎の旦那、恐ろしいぜ……今の発言最後まで聞こえなかったが想像しちまった」
「うん。僕も想像しちゃった」
「士郎さんってたまに過激よね……」
「あれくらい、まだ序の口よ、アスナ?」
アスナさんとカモ君とそんな会話をしていたら後ろからイリヤさんが声をかけてきた。
でも序の口って、一体……?
僕の疑念の表情を察したのかイリヤさんは淡々と語ってくれた。
「そうね……昔にね、シロウがあるお城で執事をしていた時のことよ」
「執事!?」
「お城!?」
「話の腰を折らないの。その時にね、あまりにしつこい客が来ていて、そこの主もシロウも相当ストレスがたまっていたのかそいつは数分後にはどこかの部屋に連れて行かれてそれから私は二度とその人の顔を見ることはなかったわ」
「………見ることがなかったって、なにしたんすかイリヤの姉さん?」
「さぁ? 私は一切関与していないから知りたいならシロウに直接聞くことね。でも、その時の断末魔の叫びは凄かったわ。思わず参加したいくらいだったわよ」
イリヤさんは懐かしそうに空を見上げていますが……とてもじゃないですが士郎さんに直接なんて恐れ多くて聞くことは出来ません!
◆◇―――――――――◇◆
Side 桜咲刹那
ふぅ、今のところはこれといって妨害工作は見当たりませんね。
それにしても、楓め。実は邪魔しているのではあるまいな?
あれで士郎さんと口会話が出来なくなってしまった。
それでしかたなくお嬢様やネギ先生達を見ていることにしたのだが、士郎さんにまたもや
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