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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
022話 修学旅行編 1日目(01) 観光パニック!?
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ようかしら?」

姉さんの悪戯な笑いに冷や汗を垂らしていると突然、生徒達の車両から悲鳴が上がった!
おい、いきなりか!?

「早速のようね。それじゃいってらっしゃい」
「ああ」

それで着いてみるとなんともまぬけな、いや異様な光景が広がっていた。
見渡す限りカエルの群れが車両を覆い尽くしていた。
魔法と同じで呪術も隠匿するものではないのか? あ、頭が……
と、とりあえず……

―――解析開始(トレース・オン)

車両を解析してみたところ、魔の力が宿っているお札が貼られていることが判明して、俺は範囲にそれらしい術者がいないことを確認してお札に軽い術なら吹き飛ばす効果のある針を投影して指で放ちそれがお札に刺さると同時にカエルの大群は姿を消した。
これで俺がしたというのも気づかれないことを祈ろう。
それよりカエルは消えても惨事は収まっておらず呆然としているものや気絶しているものが後を絶えていなかった。
……しずな先生や和泉が気絶しているのはまぁいいんだが、驚きなのは楓が気絶していることか?

「あ!? 待て!」

そこでネギ君が突然車両内を走り出して、駄目だぞ? と注意しようとしたが、一羽の燕が親書を加えて飛び去っていくことを確認し、俺も追おうとしたがそこで通信用の携帯が鳴り出てみると相手は刹那だった。

『士郎さん、親書の方は任せてください! それよりお嬢様達のほうをお願いします!』
「了解した。それと間抜けなお札は破壊しといたから安心しておくんだな」
『はい。では!』

ピッ! と携帯を切るととりあえず俺はネギ君の代わりにみんなを落ち着かせた。

「それより、この程度でなんで楓が気絶をする……?」
「楓はカエルが大の苦手なんだよ、衛宮先生」
「龍宮か……しかし意外だったな。まさか楓がな」

こちらの世界を知っている龍宮が話しかけてきたのでとりあえず受け応えをしておいた。

「なにか困ったことがあったなら私にも話をまわして下さいよ? 依頼料はもらいますがね」
「いつものことながらちゃっかりしているな……」
「これが性分ですので。それじゃ席に戻りますよ」
「ああ。気絶した奴を頼むぞ。俺は少し“あちら”を見てくる」
「了解したよ。それと、先ほどのはナイス判断でしたよ」
「やはりお前は見えていたか……」
「ええ。それじゃ……」

龍宮、侮れん奴だな……。タカミチに習って気づかれないように打ち出してみたのだがな。
ま、敵ではないのだから今は傍観しておこう。
とりあえずネギ君の方へ行ってみるとしようか。
だが、結果は大丈夫だったみたいだな。刹那がネギ君の走っていった方から歩いてきている。
だからすれ違いざまに、

(親書の方は取り返しました。そちらの方はどうでしたか?)

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