022話 修学旅行編 1日目(01) 観光パニック!?
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よかったですよ。では私も点呼を取るのでこれで」
新田先生は笑いながら違う場所で先ほどとは打って変わって顔を鬼にして並ばない生徒を叱っていた。
「あれで鬼の新田って呼ばれているんだから甘いわよね、シロウ? あれならまだライガのほうが怖いわ」
「こらこら。姉さん、新田先生と雷画じーさんを比べてはいかんだろ。あちらは本物だからな」
「確かにそうね。あ、ネギも点呼を取っているみたいだから私はシズナと一緒にいるわ」
「わかった。では行ってくる」
「ええ」
それでネギ君のところに着いてみたはいいがなにやら困っているようだ。
その先には刹那とあまり話したことはないがザジがいた。
「どうした、ネギ君?」
「あ、士郎さん。それがですね。エヴァンジェリンさん達がいないので6班が二人だけであまってしまったんですがどうしましょう?」
「そうなのか?」
「はい。それでどうしたらいいでしょう、士郎さん?」
「うん、そうだな……」
そこで考え込んだが先にネギ君がアスナ達に刹那を任せてしまったのでそれに承諾することにした。というか一人で決めるのならわざわざ俺に聞くな。
(士郎さん、確かに近寄る努力はするといいましたが、これは……)
(いいではないか。いい機会だから近くで見守るだけでもいい経験だぞ)
(……はい、なんとかやってみます)
「せっちゃん……同じ班やね」
「あ……」
そこでこのかが刹那に話しかけたのだが刹那は一度お辞儀したがそのまま無言で歩いていってしまってこのかが悲しい顔をしていた。
……やはり前途多難だな、これは。もう少し正直にぶつかれれば……ま、それが出来ていれば苦労はしないか。
それなのでさりげなく俺はこのかを元気付けることにした。
「このか、不安そうな顔はしないほうがいい。どういった事情かは分からないがこれから話しかけるチャンスはあるさ」
「あ、士郎さん……うん、そうやね! ありがとなぁ!」
よし、これでいい。しかし事情を知っているとはいえ実に歯がゆいな。
◆◇―――――――――◇◆
それで点呼を取り終わった後、電車は関西へと出発して俺と姉さんは生徒と別の教師用の車両で話し合いをしていた。
ちなみに現在、ネギ君は生徒達の方へ遊び……もとい見回りに行っている。
「そう。まだお互い話し合えるチャンスは巡ってきていないのね」
「ああ。このかは頑張って話そうとしているのだが刹那は一歩引いてしまうんでな」
「セツナも難儀ね」
「まったくだな。まぁ時間はたっぷりあるから今回に賭けてみようと俺は思っている」
「そうね。西の刺客もきっとコノカのこと絶対狙いそうだから」
「それを考えると学園長をますますのめしたくなってくるな……」
「同感ね。今度はどんな罰を与え
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