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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
021話 誕生日プレゼントと追跡魔?
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とほぼ同時といったところね」
「あなた達はなにものですか!?」
「いやね〜? 普通の人間よ」

私の心からの突っ込みをイリヤさんはまるで動じず返していた。一体ほんとうに何者なんだろう?

「それより私は常々最近思っていたことなんだけど聞いてくれる?」
「え? なんですか、急に改まって?」
「そうね……余計な話は飛ばすとして、三人とも、今のコノカを見てどう思うかしら?」
「どう思うって……」

それで私達はあらためて三人を見てみた。
ネギ君は今はご就寝のようで対象から省くとして、士郎さんはこれといっていつもと変わらない。
だけどこのかだけはどうも様子が違うらしい。
時折、士郎さんに話しかけられてはしっかりと受け応えをしているがどうにも動きがぎこちない。そしていつもより顔が火照っていて緊張しているのがよくわかる。

「どう?」
「そうだね? なんかイリヤさん達と歩いているときとは違って今はネギ君も寝ていて二人きりって感じみたいで緊張しているみたいかな?」
「それで顔を赤くしているし朝倉の言った通りこのかって士郎さんに恋しているのかな?」
「私もそう思います」

そしてイリヤさんは私達に再度聞いてきたので今の率直の感想を桜子、美砂、そして私の順で言ってみた。

「はぁ〜……やっぱりそう見えちゃうわよね? コノカもきっと苦労するわね」
「どーいう意味ですかー?」
「シロウってね、愚がつくほどの鈍感なのよ。まったく、シロウ本人は無自覚で女殺しの笑顔を普通に向けるくせに好意には気づかないから困ったものよ」
「あー、それはわかりますね。士郎さんって普段はぶっきらぼうな感じなんですけど意外に表情豊かで朝倉が言ってたんだけどあれは魔性の笑みだって」
「うんうん。確かにそうだね〜?」
「ま、それならそれで私が独占できるから別に構わないんだけどね」
「「「え゛……?」」」

今、なんかすごいことが聞こえてきたんだけど聞き間違いかな?
だけど美砂も桜子も同じく固まっているようなので幻聴ではないらしい。

「あ、あの、イリヤさん?」
「ん? なぁに、マドカ?」

なんかイリヤさんは満面の笑みを浮かべているんだけどその、なんというか一瞬悪魔の尻尾と翼が見えたのは気のせいだろう? それで勇気を振り絞って聞いてみた。

「あの、イリヤさんってもしかして士郎さんのこと……」
「ええ。私もシロウのことは大好きよ。でもそれはあくまで姉弟として。血は繋がっていないけど、でも私はシロウの気持ちを尊重してあげたいから」

イリヤさんはその大人びた笑みで私達にそのことを伝えてくれて、思わずその素敵な顔に見惚れてしまった。
美砂と桜子も顔を赤くして「綺麗……」とか「やっぱり高貴なオーラが……」とか呟いている。
思ってい
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