021話 誕生日プレゼントと追跡魔?
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く分からないのよね」
「そうなんですかー。意外でした。お二人とも寮や学校ではよく皆さんの相談に乗ってあげているんで詳しそうだと思っていたんですけど」
「そうやね。士郎さんって料理や機械いじり以外になんか趣味あらへんの?」
「はは、期待されているところ悪いんだがこれといってないんだ。どうにも俺は流行に乗れないみたいでな。だから今日は案内お願いできるかな」
「そういうことなら任せとき!」
「頼むわ、コノカ」
「う〜ん、やっぱり二人とも本当はどこかのでかい家の出なんじゃないかな? 世の中の俗世間の常識を本当に知らないみたいだし」
「まるでこのかが仙人にこの世の理を教えているみたい……」
「上手い例えね、美砂」
「うんうん。士郎さんとイリヤさんってばああ見えて結構芸能関係とかに乏しいからねぇ」
桜子の言うとおりである。
以前に士郎さん達に食事を誘われて部屋に行った事があるが二人で暮らしているというのに娯楽とかそういったものはあまりなくて必要最低限のものしか置かれていないからね。
思案していると四人はデパートを出た後、妙に年季が入っていて新宿にあるとは思えないようなレトロの品々が置かれている洋館に入っていった。
それで窓の隅で覗いていると話し声が聞こえてきた。
「これなんてどうだね? さっきこのかが提案した曲とは違うがそれに近いものが入っているものだ」
「いいんやないか? 年代チックなところもアスナ好きそうやしな」
「そうですね。それじゃこれにしましょう」
「それじゃ膳は急げよね。プレゼント用に包んでもらいましょう?」
プレゼント? アスナに? なんでだろう……? 少し考えて、あ! と思い出したときに、
「そいえば明日ってアスナの誕生日だね〜?」
「そうだね。すっかり忘れていたね」
「やっぱり! それじゃちょっとお金足りるか分からないけど私達もなにか買ってあげようか」
「賛成〜!」
「そうだね」
それで私達も乗りかかった船というものでアスナの誕生日の品を買うことにしたのだった。
それから数刻して帰り道になりネギ君は疲れたのか眠ってしまっていて士郎さんが背負っている。
ふと、気づいたことだがいつの間にかイリヤさんがいなくなっていて不思議に思っていると、
「三人とも、なにをしているのかしら?」
「「「!?」」」
突如、隠れていた私達の後ろにいなくなっていたイリヤさんが立っていた。
いつの間に来たんだろう……?
「覗き見は良くないわよ、三人とも。ネギやコノカは気づいていなかったけど私とシロウは気づいていたからね」
「あの〜……いつごろから気づいていたんですか?」
「ん―――……シロウは新宿で歩いている途中からかな? 私はあなた達が私達のことを気づいたとき
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