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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
018話 新学期、対真祖編(05) 麻帆良の森での出会い
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着かせているうちにまわりにまた気配が無いか探ってみたがそれらしいものは見つけられなかった。
それで判断したことだが、どうやら昨日話していたことが当たっていたらしい。
怖くなって逃げ出してきたのだろう。

「それで、どうしたんだね?」

ネギ君がやっと落ち着いたところで話を振ってみた。
だが、話してはくれそうにない。事情を知らない楓がいる手前話ができないのか。

(楓、どうやらネギ君は楓がこっちの事情を知らないように思っているようだから話を合わせてくれ)
(了解でござるよ)

口言葉で楓に話して承諾を得た後、

「言いたくないなら聞かないでござるよ」
「すみません……」
「それよりここで会ったのもなにかの縁。ネギ坊主、よかったら一緒に修行しないでござるか?」
「修行、ですか?」
「まあもっぱら食材取りだろう?」
「そうとも言うでござるな」

それから俺と楓とネギ君で森の中でまずは川の中にいる岩魚を取ることになった。
楓はクナイを使い次々と仕留めていく。
だから俺も洋弓を使い次々と岩魚を仕留めていった。

「お? その矢は魚を焼くのに適しているでござるな?」
「確かに……いちいち突き刺す手間は省けるな」
「お二人ともすごいですねー…」

その後の楓の珍妙かつ正確な回転投げや背面投げなどでクナイを投げていた。正直どういう体をしているのか?
次に森の中に入ったら入ったですぐさま分身してどの楓も違うことを話しながら山菜やきのこを探っていた。
さっきの戦闘ではさして気にしていなかったがやはり東洋の神秘というのはすごいものがある。
その後、取ったもので昼食をとっていたがやはりネギ君は浮かない顔をしていたので、

「ネギ君、そんな顔はしないほうがいい。幸せが逃げていってしまうぞ?」
「でも、僕……」
「やはり昨日のことを引きずっているのか?」
「はい……」
「そうか。では……えりゃ!」

俺は、らしくもない声を出しながらネギ君の頭に手刀を叩き込んでいた。
当然いきなりなのでネギ君は目をぱちくりさせていたが、構わず何度か叩いて後、

「ネギ君、今のは俺なりの罰と思ってくれ。
昨日はしかることはしなかったが今日はその根性に喝を入れてやろう。と、言うわけで、おーい、楓?これから少しもっと奥に入ってみないかね?」
「いいでござるよー?」
「え? え?」
「では、いくとしようかネギ君」
「え……? うわあぁぁぁあああ!?」

それから俺はネギ君を片手で抱えて楓とともに山の中に駆けていった。
山登り、蜂の巣取り、熊から追いかけられる……などなど。
大いに一日を謳歌していった。
それで楓が用意したのかドラム缶の風呂があってもうへとへとであったネギ君を先に入れてやった。

「さて、
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