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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
018話 新学期、対真祖編(05) 麻帆良の森での出会い
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はないからな」

「いえ、普通に開けると思うんですが……」
「右に同じね」
「同感でござる」

「……今日はやけに三人とも息が合っているんだな」

「そんなことは……」
「ない……」
「でござるよ?」

「…………」

上から刹那、姉さん、楓と……絶対に口裏合わせているな? なんだ今のジェッ〇スト〇ーム並みのコンビネーションは? 刹那もまさか参加してくるとは思わなかった。
まあ別に気にはしないが……それよりさっさと作って食べるとしよう。
それから四人で食事を済ませた後、楓に明日修行に付き合ってもらえないかと言われたので刹那に聞いてみたが大丈夫だといったので明日は山奥までいくことになった。



◆◇―――――――――◇◆


それで翌日になって来てみたはいいんだが、なんだこのアインナッシュや富士の樹海みたいな森は?ほんとうにここは学園の近くの裏山なのか?

「なあ楓? ほんとうにここは裏山なのか? 富士の樹海と酷似しているぞ?」
「まぁまぁいいではござらんか? 修行できればそれでよしでござる」
「まあそうだが……」
「それより、そろそろいいでござるか?」
「ああ、荷物は置いたことだし始めるとしようか?」

楓は俺の言葉に即座に反応して姿を消した。
だがそう簡単に俺から隠れることなんて思わないほうがいいぞ?

「―――同調開始(トレース・オン)

俺はすぐに目を中心に身体強化を施し干将莫耶を投影して木の枝を足場代わりに使い瞬動をして楓を追った。
するとそこには15人以上の楓がいた。分身という奴か。

「刹那に習っていたと聞いていたがもう瞬動術を会得していたとはすごいでござるな」
「まあ、そこそこは努力したからな。それより一斉に喋るな。耳が痛いぞ」

そこから干将莫耶を左右に投擲して次々と楓の分身を切り裂いていった。
そして次は洋弓を構えて本体の楓の左右にいる分身体を射抜いた。

「勢いがよいでござるな。もしかして拙者も射抜こうとしているでござるか?」
「まさか。本体以外を潰しているだけだ。確かに楓の分身は高度な方だがまだまだ詰めが甘いところがある。ほら!」

ドスドスっという効果音とともに楓本体を木に縫い付けた、と思ったがそれは実体をもった分身。本命は、

「上か!」

読みどおり本体は頭上から迫ってきていた。そして左右から以前にくれてやった複製とともに本物の巨大手裏剣が迫ってきている。
ほう、14歳とは思えない鋭い手際だ。さすが甲賀忍者! だが、まだまだ!
俺は瞬時に三方向に向けて干将莫耶を計6本放ち、まず手裏剣を地面に落としまた投影して楓に瞬動で一気に接近した。
そしてクナイと干将とで鍔迫り合いになり、そこで動きは止まったが、

「―――
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