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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
016話 新学期、対真祖編(03) カモ、参上!
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それからネギ君が出てきたので、

「まどろっこしいことは後にして単刀直入で聞くが、ネギ君は人語を喋る動物の知り合いはいるかね?」
「はい?」

おお! ネギ君とアスナが同時に首を捻った。なかなかレアな光景だな。

「あ、あの士郎さん? どこか頭でも打ったんですか?」
「……失礼だな君達は。それよりいるのか、いないのか? はい」
「えっと、こちらに来てからそんな知り合いはいませんけど?」
「そう。それじゃ邪魔したわね。いきましょう、シロウ?」
「そうだな。まずは学園長に引き渡すとしようか」
「その後は蒲焼? 楽しみね。ふふふ……」

「ま、待ってくれ―――!!」

「えっ!?」
「士郎さん! 今の声は!?」
「あ―――……なんていうかアスナはきっと驚くだろう?」
「なんで?」
「悲鳴はあげないでね?」
「は、はい」

姉さんがアスナのことを説得しているうちに俺は先ほど捕まえた珍獣を鞄から取り出して、ネギ君の目の前に出してみた。

「こいつはネギ君の知り合いかね?」
「ひ、久しぶりっす……ネギの兄貴……」
「君は……カモ君!? どうしてここに! って、いうかなんで固まっているの?」
「それにはとても深い事情がありやして……」
「怪しいオコジョだったから私が魅了の魔眼で動きを封じているだけよ」
「もう解いてもいいんじゃないか。姉さん?」
「そうね。もう動いてもいいわよ」

姉さんの指を鳴らすと魔眼を解けたのか直後にカモミールはネギの胸に泣きついていた。
ネギ君はそんなカモミールを慰めていたが、やはりアスナは硬直していた。

「アスナ? おい、アスナ。大丈夫か?」

少し目が虚ろだったので揺さぶってみたらやっとこっちに戻ってきたらしい。
そしてなぜかカモミールとネギ君の間であった昔話を聞かせてもらい、今回助けに来たらしいとのことだ。

「そうだったのか。疑って悪かったな、カモミール」
「いいってことよ、旦那」
「っと、そうだったな。紹介が遅れたな。俺は衛宮士郎。一応こちらの関係者でネギ君の補佐をしているものだ」
「私は衛宮イリヤよ、カモミール」
「士郎の旦那にイリヤの姉さんか。よろしくっす。それよりお二人ともかなり強いみたいっすね?さっきの魔眼といい只者じゃないっすよ」
「そんなにすごいものかしら?ただの魅了の魔眼なだけだけど」
「いえいえ! 魔眼持ちってだけですごいっすよ!」
「そうなんだ。じゃシロウもきっとすごいのね?」
「え!? 士郎さんもなにか魔眼を持っているんですか!?」
「魔眼と言えるかは不明だが、俺は眼に魔力を集中させ強化することで最高4キロ先は見渡せることができる。だが、ただ魔力を集中させるだけなんだかられっきとした魔眼とは程遠いだろう?」
「…
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