暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第二部〜雅、結婚騒動〜
EPISODE22『防人の歌』
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ーアギトはマリアと翼を引き剥がす。
「くっ、見事に分断されたか!」
翼は天羽々斬を構える。
「あなたの歌、しっかり聴かせてね?」
ファラは刃を振るう。
「イグナイトモジュールは、使いこなせるようになったか?」
アナザーアギトは挑発する。
「いいだろう。イグナイトモジュール、抜剣!」
マリアはダインスレイフの力を纏う。
「こちらも、本気で行こう。」
アナザーアギトは拳を放つが、マリアは左腕の篭手で防ぐ。しかし、
「右ががら空きだ!」
アナザーアギトは回し蹴りを放ち、マリアは怯む。
「ふふっ、そんな細い剣で私が斬れるのかしら?」
ファラはフラメンコの要領で翼の攻撃を躱す。そして、
「これでどうかしら!?」
ファラが翼の刃を剣で防ぐ。すると、翼の刃は一方的に砕けちる。
「何っ!?」
「あら、案外しょぼい歌なのね。」
ファラは笑う。
「貴様、何をした!?」
「私の哲学兵装、
剣殺し
(
ソードブレイカー
)
は、原理を無視して相手の剣を壊す能力があるの。」
ファラは高らかに説明する。
「翼!?」
マリアは、アナザーアギトの猛攻を躱して翼の所に向かい、アガートラームでファラを斬り付けようとするが、ファラはそれを剣殺しで防ぐ。すると、本来は義手型の聖遺物であるアガートラームは破壊される。
「あら?アガートラームって剣だったかしら?」
ファラは砕けたアガートラームを見て不思議そうに言う。
「くっ、翼を守る刃が!?」
マリアは驚く。剣殺しは、その物体の形状では無く、その物体の在り方を参照する武装。マリアは、翼を守る剣としてアガートラームを使ったことで、剣殺しの力が発揮したのだった。
「ファラ、今の歌で踊れるか?」
「いいえ、こんな安っぽい歌では満足出来ないわ。だから、今は退きましょう?」
ファラは移動手段の風を展開して雅と共に去る。
「ふん、せっかく風鳴から離れたくせにその体たらくか。」
その様子を見ていた八紘は言う。
「あんた、それが父親として娘に言う態度!?」
マリアは言う。
「そいつは醜く穢れた風鳴の血。歌で世界を救いたいから、そんな戯れ言を言うから家から追い出したというのに、その程度とは…」
八紘は呆れるように言う。
「いくら何でも言い過ぎよ!」
マリアは言う。
「やめてくれ、マリア。私が、腑甲斐ないのがいけないんだ…」
翼は泣きながら言い、マリアはその場を去る。
夜になり、突風が巻き起こる。
「はぁい、また来たわよ?」
「要石、今度こそ砕く。」
[hijack form]
ファラと、幽汽に変身した雅が再び襲撃する。
「マリアがいない。だが、私一人でも、守ってみせる!♪Imyuteus amenohabakiri tron」
翼はギアを纏う。
「ファラ、ここは見物していてほ
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