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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
015話 新学期、対真祖編(02) パートナー探し
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「アスナ……クラスのみんなを煽る発言は禁止な? また勘違い者が続発していたぞ?」
「あ、あはは……ごめんなさい」

それからネギ君とアスナとは別れて姉さんと寮に帰っているのだが、

「そう。やっぱり萎縮しちゃっているのね?」
「ああ。あれは中々すごい落ち込みようだったな」

文字通りそうである。あれから職員室でもどこか上の空で時折り、
「どうしよう……」や、「怖いよ……」などと、呟いているようで、ここのところはやはりまだ10歳の少年だと思ってしまう。
もし俺が10歳のときにネギ君と同じ場面に直面したらどうだろう?
……やはり逃げ出していたのだろうか? その時にはほんとうに何の力も無かったからな。

「ちょっと、シロウ、聞いてる!?」
「あ、ああ。なんだ、姉さん?」
「シロウまで考え込んじゃってどうしたのよ?」
「いや、俺も同年齢のときに同じ場面に遭遇したらどうしていたのだろうと考えていてね」
「そうなんだ。でもシロウだったらそれでも被害が出るようなら考えなしでそいつに突っ込んでいったと思うわよ?」
「そうかな?」
「そうよ!? シロウったら自分の命の勘定なしで勝手に手を出す癖はまだ治りきっていないんだから。昔なら尚更そうだわ!」
「はは……耳が痛いな」

と、そこに前からエヴァンジェリンと茶々丸が歩いてきた。
向こうも気づいたようでなにかと睨んできていた。

「衛宮士郎に衛宮イリヤか……なんでこんなところにいるんだ?」
「私達は帰っている途中よ、エヴァンジェリンさん。それにしてもいきなり呼び捨てなんて礼儀がなっていないわね?」
「なっ!? 衛宮イリヤ! 私を真祖の吸血鬼としってそんな口を聞いているのか!?」
「さぁなんのことかしら? それと私はそこまで聞いてないわよ?」
「くっ! なに戯言を言っている!? どうせ衛宮士郎から私のことは聞いているのだろう?」
「そうなのシロウ?」
「ぐぐぐっ!!」
「姉さん……からかうのはそこまでにしておいたらどうだ?」
「だってなんか彼女、アルトと似てない?」
「まあ……これで大人の姿にでも化けたら姉妹みたいなものだが」
「さっきからなにをいっている!? それにアルトとは誰のことだ!」
「企業秘密よ。話してもきっと知らないと思うから」
「貴様……八つ裂きにされたいか?」
「できるものならやってみたら?」

それから二人は言い合いを繰り広げているが……これはもし姉さんが小さいままだったら末恐ろしいことに発展していたのではないかと思うと心の底で安堵していた。
まさに今の二人はアカイアクマである遠坂とギンノアクマである姉さんが争っているような光景を彷彿とさせている。
さしずめエヴァンジェリンはキンノコアクマといった感じか?
そんなどうしよう
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