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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
014話 新学期、対真祖編(01)  桜通りの吸血鬼
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の15年間苦汁の日々を過ごすことになったんだ! だがぼうやの血をたらふく飲めばこのふざけた呪いもようやく解ける……!」

そんな! 呪い!? それに吸血鬼でしかも真祖!? も、もう頭がぐるぐるしてきた。
あ……! エヴァンジェリンさんが僕の首を噛んだ!? も、もうダメかも?

「ウチの居候に何してんのよーーー!?」

と、思っていたら突然さっきかなり離れた距離で別れたはずのアスナさんがエヴァンジェリンさんを蹴り飛ばしていました。

「き、貴様は神楽坂明日菜!?」
「え!? エヴァンジェリンさん!? それに茶々丸さんも!!? もしかしてあんた達がこの事件の犯人なの!?」
「……うるさいやつだ」
「ああ……マスター大丈夫ですか?」
「平気だ、茶々丸。それより神楽坂明日菜……よくも私の顔を足蹴にしてくれたな? もう少しというところで……許さん!!」
「え! ちょ!? ちょっと待って! なにこの展開!?」
「うるさい! この代償は高くつくぞ!?」

エヴァンジェリンさんから膨大な魔力があふれ出しました。僕がアスナさんを守らなきゃ! でも腰が抜けて……
その時、

「ほう……? それはどのくらい高くつくのかね?」

まるで風切るような静かな声で待ち合わせた頼もしい人の声……士郎さんの声が聞こえてきました。


◆◇―――――――――◇◆


Side 衛宮士郎


「貴様は、衛宮士郎!?」
「まさかとは思っていたが本当に真祖だったのだな? それより……大丈夫かね? ネギ君、アスナ?」
「は、はい。士郎さん。でもネギが……」
「放心状態といったところだな? まあ致命傷ではないから大丈夫だ」

俺が二人の心配をしていると「私のことを無視するな!」という声が聞こえてきたので、

「別に無視していたわけではない。さて、話をするとしようか吸血鬼の真祖、いや……エヴァンジェリン・A・K・マクダゥエル」

そして俺は指の隙間に挟むようにして黒鍵を両手に合わせて6本投影した。

「マジック・アイテム!? いや、違う! なんだそれは!?」
「わざわざ教えると思うかね?」
「くっ! まさか衛宮士郎がぼうやの従者についていたとは!」
「勘違いしているようだが俺はネギ君の従者とやらではない。アスナや君たちのクラスの副担任だ」
「ふざけているのか!?」
「なにを言う、本当のことだろう? それよりこれにどういった効果が秘められているのかはどうせ知っているのだろう? 偵察はばれないようにした方がいいぞ? 何度も見られていたのでいい加減うんざりしていたんだ」
「なっ!? 気づいていたのか!」
「当然だ。さて覚悟はいいかね?」

俺は多少殺気をこめながら黒鍵の投擲体勢に入った。
だが、それに瞬時に不
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