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その日、全てが始まった
第1章:出会い
第05話『諸行無常と永久不変』
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 それ故、Roseliaが来るまでの時間が伸びた為、洸夜はまりなに断って機材の点検を兼ねた整備を行っているのだった。
 そして今は、アンプの調整を行なっていた。

「……よしと。これで音質は問題ないはずだが……弾いてみないとわからないな……」

 と、呟いた直後の事だった。
 突如、スタジオの扉が開かれた。
 突然の事に驚いた洸夜は、体をビクリと震わせ、扉の方へと顔を向けた。
 そこに居たのは、リサだった。

「あ、洸夜。お疲れ☆」
「お、お疲れ様です」

 リサにそう言われた洸夜は、反射的に敬語で返すのだった。
 対するリサは、その事を気にせずスタジオへ入る。
 そのリサに続いて、紗夜と友希那が入って来る。

「どうして敬語なの」
「……紗夜と湊。あ、もうRoselia来たんですね……はい」

 3人を見て即座に状況を理解した洸夜は、そう返すのだった。

「ええ。で、貴方は何をしていたの?」
「機材の調整。不備があったら練習できないだろ?」
「それもそうね。ご苦労様」
「りんりん早く〜!」
「あこちゃん……待って……」

 友希那の言葉の直後、新たに2人の少女がスタジオ入りをした。

「あこ。それに燐子も」
「遅れて……すいません……」
「……その2人もRoseliaのメンバー?」
「そうよ」
「友希那さん、この人は?」

 あこが友希那へと尋ねた。

「2人はあったことがありませんでしたね」

 紗夜が、そう言った。
 洸夜は、流れで自己紹介をした。

「初めまして。氷川洸夜です。Crescendoのキーボード担当です。あ、今はCiRCLEのスタッフなんで、何かあったら気軽に声かけてください」
「初めまして……白金燐子……です。Roseliaの……キーボード担当です……」
「宜しく。白金さん。で、そっちは……」

 燐子へとそう告げた洸夜は、あこの方へと問いかける。

「フッフッフッ……我が名は大魔王あこりん!」
「あ、この子は『宇田川あこ』ね。で、Roseliaのドラム担当」

 即座にリサがそう告げた。

「宇田川……? Afterglowのドラムも確か……」
「それあこのお姉ちゃんだよ!」

 あこが元気にそう答えた。
 それを聞いて、洸夜は納得するのだった。

「なるほど。宜しくなあこ(・・)

 その一言を放った瞬間に、他のメンバーが固まった。
 それに気付いた洸夜は、首を傾げた。

「何で固まってるんだ」
「いきなり名前呼び?」
「ああ。だって、区別する時大変じゃん」
「そういうことね」

 友希那は、その言葉で納得するのだった。
 紗夜も同様であった。
 しかし、リサは違った。

「良いなー
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