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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
013話 衛宮士郎の春休み(?)
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・莫耶”ではないでしょうか?」
「……よくわかったな。名は教えてなかったのだが。これは数多もの戦をともに駆け抜けた俺が愛用している宝具だ」
「やはり……すごいですね。そのようなものまで作り出せるなんて」
「まあ、一度見聞きしたり解析したりすれば俺の場合は異常だから何度も投影することが可能だ。
それに今まで使ってきた中で一番しっくりくるのがこの二刀だったからな。
刹那の言うとおり確かに小回りが効く。加えて魔力の燃費がいいからもうこれが俺の主武器といってもいいだろう。
っと、語っている場合ではないか。では先ほどもいったが今日からはいろいろなバリエーションを組んでいくからそのつもりでいてくれ」

そうして俺は偽・夕凪を、もう片方の手には名も無き小太刀を投影して構えた。

「さて、ここからは贋作だが夕凪とそれに小太刀とで連携攻撃をやっていく。
刹那は一刀だからもし片方が抑えられなかったと思ったら即座に手でも足でもなんでも使っていいぞ。
刀の刃は削り殺傷能力は皆無にして投影したから大丈夫だ。
だが即席の武装だからとなめない方がいい。少しの油断が戦場に出れば何事も死に繋がるからな」
「はい!」
「ではいくぞ!」

それからは偽・夕凪に共感し、刹那のこれから繰り出されるであろう太刀筋をイメージして、的確に弱点になりうるであろう箇所に、時には夕凪で上段からの振り下ろし、斜めからの袈裟切り、それから振り上げ、また時には小太刀を使い突き、払いなどを同時に使い分け、

「神鳴流奥義! 斬岩剣!!」
「是、斬岩剣!」

刹那の放った斬岩剣を同様の斬岩剣を放ち鍔迫り合いさせて小太刀で切りかかった。

「なっ!?」

刹那は動揺しながらも小太刀での追撃を体を逸らせて避けていた。

「忘れたか、刹那? 共感できるのはなにも動きだけではない。技術や経験も内に含まれているのだから俺が神鳴流剣技を使えても不思議ではない!」
「ッ!……そうでしたね。これも油断に入るでしょうか?」
「当然だな。特殊な奴は一度見ただけで同じように使ってくる奴もいるかもしれないからな」
「私もまだまだですね。こういった手合いはしたことがないのでまた学ばせてもらいました」
「そうか。では次は今より攻めるからな」
「望むところです!」

それから終了時間まで何度も打ち合いを続けていた。
鍛練が終了した後は刹那を朝食に招き部屋に着いてみるとなぜかその場には姉さん以外に楓もいた。

「あら、お帰りシロウ。それといらっしゃいセツナ」
「お邪魔しているでござるよ。ニンニン」
「楓? なぜここに……?」
「イリヤ殿に招かれたでござるよ。あの図書館島での一件以来色々と交友をさせてもらっているでござるよ」
「そうだったのか、姉さん?」
「ええ。カエデ
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