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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
013話 衛宮士郎の春休み(?)
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んか熱っぽいから私達は先に帰ってるわね!」
「ああ。アスナも風邪には気をつけるんだぞ?」

士郎さんの言葉を聞いた後、全力でこのかを抱えてその場から私は突っ走っていった。
そして見えなくなってきたところでこのかの両肩を掴んで、

「聞いて、このか!」
「な、なんやアスナ?」
「やっぱり今のあんた少しおかしいわ! やっぱり士郎さんのこと……」
「それがよくわからへんの……」
「へ?」
「ウチな? 図書館島で助けられた日から士郎さんのことを見るとなんか胸がチクっと痛むんやけど、それがなんなんかまだわからへんの。ウチ、どこかおかしなってしもうたんかな?」
「そ、そうなの……大丈夫よ、このか。その気持ちは別におかしくもなにもないんだから。だけどまだ気持ちの整理がついてないんでしょ?」
「そうなんよ」
「それじゃまだ焦ることはないじゃない? 気持ちの整理がつくまで相談にも乗ってあげるからさ」
「うん。ありがとな、アスナ!」

よかった。やっといつものこのかに戻った。
でも気のせいかこのかのことがとても綺麗に見えるわ。これもはじめて恋をしたからなのかもね。
でも、私も人のこと言えないけどハードル高いわよ、このか?
おまけに士郎さんのことを溺愛してるイリヤさんがバックについているからガードは高いわ。


◆◇―――――――――◇◆


Side 衛宮士郎


このかはどうしたのだろうか? あんなに顔を赤くして……熱だとアスナがいっていたので心配だな。
まぁアスナやネギ君が同室なのだから大丈夫だろう。
っと、そうだ。学園長に呼び出しを受けてあったな。久しぶりに道場で弓を引いたので熱くなって忘れていた。
それで学園長室に向かうと開口一番、

「士郎君、このかを嫁にもらってくれんかの?」

とりあえず戯言をいう学園長をトンカチで叩いておいた。

「あいたた……士郎君、老人をいたわるという気持ちはないのかの?」
「寝言を言わなければこんなことはしませんよ」
「結構本気で言っておるんじゃがの?」
「なおさら性質が悪いですよ。仮にもこのかは教え子なんですよ?」
「むう……それはそうじゃが。しょうがないの。今は保留にしておくとするぞい」
「諦めが悪いと痛い目を見ますよ、学園長? それで要件はなんですか? またなにかが故障したんですか?」
「おお! そうじゃった。それがの、もうずいぶん前から動かなくなってしまったものが一つの教室にたまっておるんじゃ。その中にもしかしたら使えるものがあるかもしれんので士郎君の目で見てほしいんじゃ」
「わかりました。場所を教えてください」

さっそく学園長に教えてもらった教室に向かったが、確かにどれもこれも年期が入っていてボロボロだ。普通ならもう即廃棄されてしまうも
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