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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
012話 脱出!このかの異変?
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人はコノエモンだったのね? 帰ったらどうしてくれようかしら……?」
「と、とりあえずそれは置いておいて姉さんは今はまだ自然に振舞っていてくれないか? 俺たちがここにいるのは隠しておきたいからな」
「わかったわ。あ、でも一人は無理かもね」
「やっぱり気づかれてしまったか?」
「そのようですね士郎さん」

俺たちはその人物が隠れている先を向くと楓が出てきた。

「イリヤ殿を探していたでござるが、士郎殿に刹那もいたでござるか」
「ああ。お前たちを探しに来たのだがどうやらその様子なら心配は皆無だったようだな?」
「そうでもござらんよ? これでも脱出口をイリヤ殿とともに探す班を担当しているので。それよりやはり士郎殿は只者ではなかったでござるな? 姿でわかるでござるよ?」
「まあ裏のことは知っている」
「ところで楓。お嬢様たちは大丈夫なのか?」
「ん―――……平気でござるよ?あれで結構ここでの生活を楽しんでいるでござるからな」
「少しそれも問題な気がするが、ひとまずもう出口に続く道は発見済みだから時を見て脱出するがいい」
「え!?」
「ほんとでござるか!?」
「さっすがシロウね。もう発見できたの?」
「ああ。あそこに見える滝の裏側に非常口がある」

俺が指差した方向に楓が向かうと驚いた表情をしながら戻ってきた。

「確かにあったでござる……というより普通に非常口という表示がされていたなど……盲点でござった」
「ちなみにまだここで過ごしていても構わんぞ? ここなら勉強するにあたってはよい環境だと思うからな。それに、そのうち学園長がなにかしら動きを見せるだろう?脱出計画はできているらしいからな」
「あいあい。わかったでござるよ。それでイリヤ殿はよいとして士郎殿と刹那はどうするでござるか?」
「そうだな。俺たちはここまで来る隠し通路の途中になぜか設置してあった部屋でことが起きるまで待ちながら勉強することにするか? 刹那も勉強しなければならんだろう?」
「そう、ですね。お嬢様達が見える範囲の場所でばれずに済むのならそれで構いません」
「そうか……刹那。俺から一つ言っておくがいつかは決着はつけることだ。このかも寂しい思いをしているからな」
「……わかっています。いつかはきっと」
「ほう? これは珍しいものを見たでござる。刹那がこんなに素直になるなんて……」
「う、うるさいぞ楓! さあ行きましょう、士郎さん!」
「わかった」

後ろでは姉さんが悪戯そうな、そして楓もニンニン。とかいって二人とも実に嫌な笑みを浮かべていたことは、今の刹那には話さないほうがいいだろう?
経験上、遠坂だったらガンドをぶっ放してくるだろうしな。刹那はなにをしでかすかはわからん。

「そうそう、食事の件だが隠れて全員分作っておくからくつろ
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