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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
011話 ゴーレムとフードの男
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もいいでしょう。
普段の運動能力は魔法で補っていたって言うからほんとに魔法便りなのね。
シロウですら戦闘かそこらでしか滅多に使わないのにまだまだやっぱり子供ね。

ユエに従い一回休憩室で休むことになったけどなんでこんなものが普通にあるのかしら?
ネギとアスナはなにかしら絡まれているようだったがアスナの一方的な話の打ち切りで終わっていた。
そしてまた進路を確保しながら奥へと進んでいっているんだけど、魔法で守られているとはいえ貴重な書物が水に浸かっているのを見てなんて怠惰なことなのだろうと頭を悩ました。
ユエの言うとおり確かにもうこれは人外魔境という言葉がそのまま体現しているような場所だわ。
その後もありえないことに地下に湖があって下半身を濡らしながら進んで、本棚の崖下り、1mもない通路を進んでいくという難問もあり本当にありえないという思考が私の頭の中で広がっていった。
さすが異世界……侮れないわね。

「ゆ、夕映ちゃんまだなの……?」

狭い道を進んでいく中、アスナが弱気な発言をしていたが、

「もうすぐです。この区域には大学部の先輩もなかなか到達できません。中等部では私たちが初めてでしょう……ここまで来れたのはバカレンジャーの皆さんの運動能力のたまものです。おめでとうです。さあ、この上に目的の本がありますよ」

ユエがあまり見せない笑みを見せてヘッドライトを消したので、みんなも消すとユエが指差したほうから明かりが見えてきた。
そしてついに目的地についた。その着いた先には今まで通ってきた狭い道が嘘のように広い大空洞が広がっていて、空洞の先には二体の石像が左右に分かれながら立っていた。

「……すごいわね。本当にここは日本なのかしら?」
「ラスボスの間アルヨ!」
「す、すごすぎる――――!!」
「魔法の本の安置室です……」

みんなそれぞれが騒いでいる中、やはりユエが一番感動していたのか目をキラキラと光らせていた。
そこにネギが声を上げた。

「あ、あれは!?」
「どうしたの、ネギ!?」
「あれは伝説のメルキセデクの書ですよ! 信じられない! 僕も見るのは初めてです!!」

へえ……メルキセデクね? 確かにあれからはすごい魔力を感じるけど、やっぱりもとの世界とは作りが違うみたい。
あっちでは原型は本ではなく武器関連で概念武装になりはてていたから。
でもね、ネギ……普通に伝説のとか魔法にかかわる単語を普通に口走るのはいただけないわ。
私がため息をついていると全員がトラップのことも忘れて走り出していて見事トラップに引っかかる光景を見て、

「やれやれ……もうしょうがないわね!」

私もみんながいる地面に降り立つとそこにはなんというか、ツイスターゲーム?のようなものが配置されていた。
そし
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