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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
011話 ゴーレムとフードの男
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館島には見るだけで頭が良くなるとか言う本があるらしいわよ?」
「え!? そんな本がこんな島国に存在しているんですか?」
「それはなぁネギ君。ここは世界でも一番の規模を持つ図書館なんよ?」
「そ、そうなんですか。って、アスナさん!」
「う゛ッ!?」

(あれだけ魔法には頼らないといっていたのに……それで僕も期間中は魔法は封印したんですよ?)
(ごめんごめんネギ、でもこのままだと大変なことになっちゃうから今回は許して……)
(大変なこと?)

そこでネギはもしかして自分の最終課題のことではないかと勘違いだが感動しているようだった。

さて、ここでこんなだからこの先どんなトラップが待っているのか楽しみだわ。
それにシロウが守ってくれてるし。

(それよりイリヤさん)
(ん? なにかしら、アスナにネギ?)
(あ、はい。気になっていたんですけどイリヤさんの着ている赤いコートからすごい魔力を感じるんですけどそれは一体?)
(やっぱりネギは気づいたのね? それはそうよ。これは聖骸布から編み込まれたコートなんだから)
(せ、聖骸布から!?)
(セイガイフ……? なにそれ?)
(知らないんですかアスナさん! 聖骸布っていったらキリスト教でイエス・キリストや聖人の遺骸や遺物などを包み込んだという魔法世界でも数少ない超がつくほどの一級品のマジックアイテムですよ!?)
(え!?)
(ネギは物知りね。そうよ。これはシロウの戦闘着の予備だからいわば私とシロウをつなぐものね)
(士郎さんの戦闘着!? それじゃ士郎さんはここに来る前はもしかして……)
(ええ。普段着としてずっと着ているものよ。シロウは強いんだけど対魔力が弱いからほぼ全身に纏っているわ。でもこちらでも一級品ということはすごいものなのね)
(ええ、それはもう……こちら?)
(なんでもないわ。こちらの話だから)
(はあ……よくわからないけど士郎さんは相当の実力者ってことだけはわかったわ)
(ええ。それじゃそろそろ行きましょうか? 前を歩いているみんなに気づかれてはまずいから)

それからユエを先頭にどんどん進んでいくんだけど色々すごいものが見れたわね。
まずマキエだけど、トラップに引っかかって落ちたまではいいんだけど(よくありません)持っていたリボンを使って柱に結び付けて、そしてそのリボンはマキエの体重に耐えているのだから身体能力もさることながらリボンの耐久性にも驚くものがあるわ。
お次は古菲とカエデ。倒れてきた本棚のトラップを蹴りでやりすごし、それで本の雪崩が起きたら一つ残さず拾い上げていたものだ。
……自身達は運動神経がいいといっていたがただの中学生がそれだけで済まされるほどのものなのかしら?
でも、それに比べて今の魔法を封じているネギは足手まといと言って
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