009話 怒路暴琉(ドッチボール)
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の放ったボールを古菲は直感と危機能力ですぐに察知し、
「崩拳!!」
拳を思い切り引いて一気にためた力を解放し中国拳法の崩拳をボールに向かって放ち衝突した瞬間、少し拮抗してそのままボールは破裂した。
「……やるアルネ老師。まさか本気で崩拳を放つことになるとは思わなかったネ」
「俺もまさか真正面からあれに挑んでくるとは思ってなかったぞ? さて、これで証明できたようだな。顔を見ればわかる」
と、いうか強化なしであれだけの剛速球を放てるとも俺は思っていなかった。
新しい体でこちらにきてからいろいろ鍛錬していたから戦闘者としての技量が上がってきたのか?
今度から力加減を把握してから使うことにしよう。
それから俺はみんなに短時間で基本を頭に叩き込ませた。
そして始まった試合は、なぜかネギ君も参加していたがまぁ、いいだろう。
「ふぅ……さて後は審判のものに任せて見学しているとしようか」
(士郎さん?先ほどのは?)
壁に背を預けながら試合を見学していたらあまったらしい刹那が話しかけてきた。
(刹那か。ああさっきのは強化もなしにただ放っただけなんだがな、どうもこちらにきてから世界の修正とは関係はないらしいが身体能力が上がってきているらしい。だから加減ができずに放ってしまってな。だがそれを砕き割る古菲も結構の実力者なのだろう? 一般人レベルで、だがな)
(はい。一般レベルでは最高がつくほどでしょう)
(あれは鍛えれば育つぞ)
(ええ)
「それより……なにがあったのか荒れてきたな?」
なぜかアスナは一回受ければ退場のはずなのに二回攻撃を受けているな?
……そこまでして勝利を手にしたいか?
俺は水面下で怒りをため始めていたがネギ君が魔法を使い始めようとして、それは霧のようにとけて代わりに焦りがわいた。
だがそこでアスナが頭をこついてネギ君を止めて、
「スポーツでズルして勝っても嬉しくないのよ。正々堂々いきなさい……男の子でしょ?」
どうやらネギ君はそれを聞いて考えが甘いと自覚して、残りのメンバーに激励をしてやる気を取り戻させたようだ。
やればできるではないかネギ君。
それからというもの、もうなんでもありなのか弾丸ボレーやダンクシュート、挙句の果てにはリボンを使った連続攻撃。チャイナダブルアタックなど…………なんだ、このクラスは? 超人集団の集まりなのか?
というかリボンはもう反則とかの次元ではないのでは?
結果、追い込まれていたにもかかわらず2−Aは勝利を納めていた。
だがロスタイムとかぬかしてリーダーらしき生徒が後ろを向いて油断しているアスナに向かってシュートを放とうとしていた。
さすがに俺もキレかかったのだが、先にネギ君が動いてそのボールを止めて、
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