暁 〜小説投稿サイト〜
剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
009話 怒路暴琉(ドッチボール)
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
―◇◆


Side 神楽坂明日菜


どうにか士郎さんのおかげでなんとかなったけど、やっぱりネギだけじゃああなっちゃうよね? 先生とはいえまだ子供だし……。

「士郎先生ってやっぱり頼りになるよね〜?」
「うんうん、特にあの目は射殺すみたいな眼光で頼りがいがあってあの上級生怯えてたよね?」
「うんうん!」

なんて、士郎先生は好評価だけど、

「でも……少しネギ君は頼りなかったよね」
「まあ、それはしょうがないんじゃないかな?」
「そうそうまだ10歳だしー」

ネギはこういわれているからね。現実はやっぱこんなものよね?
そこにいいんちょが、

「なんですのみなさん、あんなにネギ先生のこと可愛がっていたくせに!」

ま、それを言われるとみんな否定できないよね? 私は別として。
そんなことより早く体操着に着替えて屋上に向かわなくちゃ!

「はいはい早く授業が始まっちゃうんだから屋上向かうわよ?」
「はーい」



そして屋上に着いたは、いいんだけど………なんでまた昼間の上級生達がいんのよ!?

「あら、また会ったわね、あんた達?」
「な、なんであんた達がここにいんのよ!?ここは今日は私達が使用するはずのコートでしょ!?」
「あら?私達自習だからレクリエーションでバレーをやるのよ。どうやらダブルブッキングしちゃったようね?」
「なんでいつもいつも……!」

裕奈やみんながいやな目で見てるわ! 当然私もだけど、っていうかよく見ればなんでネギが捕まってるのよ!?

「ちょっとネギ! なんであんたがそこにいんのよ!?」
「い、いえその……体育の先生が来れなくなったので代わりに来たら、あの……」
「もうなんなのよ……」

ほんと頭痛がしてきたわ。

「とにかくそういうことだから今回私たちが先だからお引取り願おうかしら?」

くっ! いちいち頭にくるわねこのババ……じゃなくて女は!?

「そうだわ! 大体あんた達の校舎は隣の隣じゃない? わざわざこっちにくることないじゃない!?」
「今度は言いがかり?」
「なっ!?」

そしてとうとう乱闘騒ぎになった。
私も加勢しようとしたけど、ふとネギを見たら止めようと頑張っているが捕まえている奴の髪が鼻に触れてしまった。
まずいッ!?

「は、ハクシュン!!」

思ったとおり突風が巻き起こりネギの足元の地面にひびが入っている。
……ほんと、あの時士郎さんにガードしてもらって助かったと今改めて実感したわ。

「あ、あの……アスナさん、それに皆さん。どんな争いごとも暴力だけはいけないと思います!」
「それじゃどうしろっていうのよ?」


「………ならばスポーツで決着をつければいいことではないか?」



[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ