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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
008話 夜空を照らす剣製の弓
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んが鎮圧はさすがにまずいんじゃないですか?」
「なに、うちの生徒たちはそんなやわな者達じゃないから軽くもんでやってくれないか? さすがに僕1人じゃ鎮圧がせいぜいだからね」
「そうですか……なら、なにかちょうどいい戦闘不能な道具はあったか? 少し待っててください」


俺はそのまま心象世界に沈みなにかめぼしのものはないか探したが、しっくりくるものが二つあった。
虎(藤ねえ)が愛用していた虎のストラップがついた命名『虎竹刀』。
……ネーミングセンスがまんまじゃないかほんとうに。
しかしこの竹刀は実はかなり性能だけはよかったりもする。
なんせ、気絶はしなくても戦意を根こそぎ奪うという概念があるのだ。
……さすが藤ねえが愛用していた竹刀だ。

そしてもうひとつは、あまり思い出したくもないがあの毒舌シスターこと、カレンが使用していた『マグダラの聖骸布』。
これは捕まればその包容力とともに絶対に逃がさないというものがある。
とくに男にはとても効果があり使えばたちまち力を奪われ抵抗はできなくするものだ。
魔術も使えることが出来なかったからかなり強力だ。
……これは使うのはよしておこう。俺には苦い経験しかない。
いざという時に使うとしよう。

あとは武器なしだとあれだな。遠坂に半ば罰として受けに受けていて覚えてしまった『ナンチャッテ八極拳』。
ほかにも独自で柔道、ボクシング、ムエタイ、本格的な中国拳法も干将・莫耶をうまく使うために二流だが覚えたっけ?
こうして今までしてきたことを全部並べてみるとほぼ二流で埋まっているような? 決して悔しいわけではないぞ!?


閑話休題


俺は気を取り直して『虎竹刀』を投影した。

「これでいくとしましょう。
これならどんな不条理なことをしても気絶程度ですむ概念がありますから。
ちなみに学園長、聞きたかったんですが近衛が持っているトンカチもなにか施しましたか?
絶対に重症は負わないという暗示がかけられてますよね?」
「そ、そうじゃよ。あれでこのかも過激なところがあるから、ああでもせんとワシ死んじゃうもん」
「やはり。では今度からなにかあったときは使わせてもらうとしますよ」
「ふぉ?」

学園長は疑問の表情をしていたが、あのトンカチを投影して不適に笑ってみせた瞬間、脅したつもりは別になかったが学園長はなぜか顔を青くしてしまった。
さて、それはともかくさっそく夜より先に生徒指導員の仕事をしようじゃないか。

「じゃいきましょうか。タカミチさん」
「あ、ああそうだね」


ちなみに俺たちが部屋から出て行った後、学園長は…


「白夜の鷹に標的にされてしもうた……」

とかわけがわからないことを、しずな先生に話していたとかなんとか。


とりあ
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