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その日、全てが始まった
第1章:出会い
第03話 『再起』
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、洸夜は尋ねた。

「うん! じゃあコード出して。読み取るから」

 言われた通りに、コードを出した画面を提示する。

「登録完了……っと。追加しといてね!」

 そう言われた直後、『今井リサ』と表示された後に、スタンプが送られてくる。

「……追加したぞ」
「うん。これで洸夜を遊びに誘えるね!」

 あ、と言ってリサは友希那に言った。

「友希那も、連絡先教えてもらったら?」
「そうね。どうせだから交換しましょ」
「……はいはい」

 こうして洸夜は、序でに(・・・)友希那とも連絡先を交換した。
 そして、携帯の画面に表示されている時計を確認してから言った。

「もういい時間だし、俺は帰る」
「ほんとだ。もうこんな時間。友希那、私達も帰ろう」
「そうね」

 3人は席を立つと、カフェを後にした。

「で、俺はこっちなんだが」
「あ、アタシ達もおんなじ方向だよ」
「そうなのか」

 洸夜は、そう言って歩いて行く。

「あ、なんなら送ってってくれても良いんだよ?」

 リサにそう言われた洸夜は、盛大にズッコケた。何もないところで。

「ちょ、洸夜?! 大丈夫?」
「大丈夫……な訳ない……」

 洸夜は、立ち上がると埃を払った。
 そんな彼を見て、友希那は笑いを堪えている様子だった。

「……オイ、コラ、そこ」

 洸夜は友希那へと言った。

「ごめんなさい……あまりにも可笑しくて……」

 等々、笑いを堪えられなくなった友希那は、笑いを表へと出した。
 それに吊られて、リサも笑い出した

「……そんなに面白かったのか、俺」

 洸夜は、2人が落ち着くまで困惑していた。

「あー、面白かった。あ、ゴメンね。待たせちゃって」
「……別にいいさ」

 そう言った洸夜は、微笑んだ。
 その様子を見た2人は、固まっていた。

「……ん? どうかした?」
「あ……いや……」
「貴方も……そんな表情するのね」

 2人はそう言った。

「……俺をなんだと思ってんだよ」

 そう言った洸夜は、踵を返した。

「さて、行くぞ。それから、お前らの家は何処だ?」
「「……え?」」
「……送ってくよ。最近、この辺は物騒なんだろ?」
 洸夜は尋ねた。
「そうね……お願いするわ」
「ん」

 友希那の言葉に、洸夜は短く答えると、2人を家まで送るのだった???





 その日の夜、紗夜は自室で今日の授業の復習をしていた。
 すると、彼女の傍にある携帯電話がメッセージを受信した。

「……何かしら?」

 彼女は携帯を手に取ると、メッセージを開く。
 其処には、『氷川洸夜』と表示されていた。
 何事だろ
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