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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
006話 歓迎会
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というか感覚というか、それだけで作り出していたが今はちゃんと投影魔術の基礎も学んで知識と経験を組み合わせて使用している。
あの地獄の特訓はかなり堪えたと今も自負している。
とある意見が合った古参の死徒との模擬戦という名の死闘はそれを駆使して戦わなければほんとうに死ぬかと思ったものだ。
当然その持ち主の剣はもう俺の心象世界の剣の丘に突き刺さってはいるが、


閑話休題


「さて、これで今は邪魔は入らなくなったからどういった経緯で存在がばれたのか話してくれないか?」

それでネギ君はゆっくりと語りだし、最初の宮崎を助けたあたりはまだまじめに聞いていたのだが、いきなり杖を開封するなり浮遊魔法を使いあまつさえまわりに認識阻害の魔法もしていなかったなんて。
そして見られたために記憶を消そうと魔法は使ったがいいが失敗、服を吹き飛ばし、あまつさえ神楽坂の片思いしているタカミチさんにその醜態を見られた。
などと、よくそんな短時間でそれだけ奇想天外なことをしたものだ。

「ネギ君、さすがに俺でもフォローができない領域なのだが」
「私も無理ね。記憶を消しても完全には消えたわけではないからタカミチの顔を見た瞬間、フラッシュバックしてくるわよ、きっと」
「やっぱりそうなっちゃいますか?」
「だからここは最後の手段として神楽坂にお願いしたいのだが、できればネギ君の秘密は守ってやってほしい。まだ未来ある少年の道を奪うのはさすがに忍びない」
「そ、そんな頭を下げないでください士郎先生! 大丈夫ですよ、私はそんなに口は軽くないですから。だから頭を上げてください。私が悪者みたいでなんか嫌ですから」
「そうか。すまんな、神楽坂。それとネギ君、さすがに使うなとはいわない。……が、もう少し回りを見て行動をしてくれれば俺としてもフォローできるから頼むよ」
「は、はい! それにしてもなんか士郎さんもイリヤさんも僕達が使う魔法とは違う感じがしますね?」
「まぁ似て非なるものだからな。気にしなくて構わない。ではそろそろ外の者達も違和感を感じ始めている頃だし、姉さん?」
「ええ」

俺と姉さんはすぐに魔術を解いた。
するとやっと部屋に近寄れるようになったのか、何人かの生徒が部屋に押しかけてきたので俺は料理指南してきたものには簡単に教えながら、今日のような豪勢なものではなく普段作るような中華料理を作ってやった。
……決して泰山のようなマーボーではないぞ? 誰が好き好んであんな冒涜中華料理を作るものか!


ちなみに、翌朝俺の料理の記事がすでに作成され掲示板に張られたから噂が立ち始めるまで俺は気づかないでいた。
知った日に朝倉を締めるはめになるだろうがまだそれは先の話である。


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