006話 歓迎会
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みで魔力が暴発して神楽坂の服をわざとではないが吹き飛ばしていた。制服が今は完全に新しくなっているのだから今度はおおかた記憶を消そうとして失敗し吹き飛ばすのではなく消し飛ばしたかなにかしたのだろう?》
《く、くしゃみで? どれだけ素人なのよ? ほんとうに魔法学校を卒業したっていう実力は持っているのかしら?》
《まあ、まだ子供だからな》
《それだけの問題なのかしら? にしてもあの二人が出て行ったほうが騒がしいわね?》
《さて、またなにをやらかしたのやら?》
そして騒がしい一日はやっと終わりを告げ、それぞれ帰っていっている中、俺と姉さんはネギ君と神楽坂を引き止めた。
「ネギ君に神楽坂……もし今日暇で夜、部屋へみんなで来るのなら、先に二人だけで管理人室に来てくれ。なんとなくだが二人の関係には見当はついた。なにか訳アリなのだろう?」
「士郎さん、それは……!」
「えっ!? じゃもしかして士郎先生やイリヤさんも―――むぐ!?」
咄嗟に神楽坂の口を手でふさいだ後に、
(今ここでは言えないが関係者ではある。だからこんな往来で叫ぶのだけは自制してほしい)
(は、はい)
(ネギ君もなにがあってこうなったのか教えてくれると助かる)
(……わかりました)
「よし、では帰り支度を済ませて帰るとしようか」
「そうね、シロウ」
それだけ伝え神楽坂を待っていた近衛とともに寮へと帰った。
(なんていうか士郎先生とイリヤさんはわざとあんたのために正体ばらしてくれたんだから大人の対応しているわよね? あんたも見習いなさいよ?)
(はい、精進しますぅ…)
◆◇―――――――――◇◆
時は過ぎ、今は日も沈んでやっと二人が来たのを確認したので、
「姉さん頼む」
「わかったわ、シロウ」
姉さんが二人が扉を閉じたのを確認した瞬間、人がこの部屋に近寄ってこれないという暗示をこめた人払いの結界を展開した。
神楽坂は気づいていないようだったがネギ君は驚いたらしく、
「これは……無詠唱で結界を張ったんですか!」
「そうよ。士郎は戦闘面に特化してるけど、私は逆に補助系全般といった感じかしら?」
「え?え?なんのこと?イリヤさんなにかやったの?」
「姉さんがやったのは人が近寄ってきてはいけないという暗示をこめた魔術だ。それと声が外に漏れないように部屋全体を強化して音声認識阻害の魔術も俺が展開させている」
いやぁ、昔の俺はこんな初歩級の魔術すらもろくに使えなかったのだから恥ずかしい話だ。
それも卒業するまでは遠坂に時間がある限り魔術理論を一から片っ端にしごかれ、そして世界に出てからは姉さんに暇さえあればずっと教授してもらっていたのだから実に情けない話だ。
俺の武器である投影も昔は本能
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