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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
006話 歓迎会
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と半殺しにあうだろうからな。

「し、士郎先生! 料理が昨日の比率じゃないっすよ!? なんですか今の調理の仕方は!」
「すごいね士郎先生! なんか脳髄にピキーン!と来るものがあったよ!」
「すごいです!」
「こ、このプリンは味見してもいいでござるか?」
「この肉まんいいアルカ!?」
「これはとてもいい人材ネ? ぜひ超包子に誘いたいよ……ふふふ」
「まだダメだ。ネギ君が来たら行う歓迎会の為なのだから早めに運ばなければいけない」

味見をしたいといってきたものもいたがざっくりと切り捨てた。
だがシニョンの少女、出席番号19番の超鈴音からは寒気がしたのは気のせいだろうか?

「でもな、それは士郎先生も言えることなんよ?」
「別に構わないさ。メインはネギ君なのだから俺は二の次でいい。それと俺の姉さんを呼んであるからそちらも歓迎してやってくれ」
「え、イリヤさんも来るんだ。それじゃみんなきっと驚くね? かなりの美人さんだから」
「そうなん?」
「そりゃもう私たちとは比較にならないくらい。まるでお人形さんみたいだったよ」
「………朝倉、姉さんにその手の話はしないでくれると助かる。俺も気にするが、姉さんは俺なんかとは比較にならないものがあるからな」

俺は朝倉の言った“人形”という言葉に反応してしまいつい顔を顰めて言ってしまった。
そう、姉さん……いやイリヤは過去、アインツベルンの使い捨ての小聖杯(にんぎょう)として一生を終わる運命にあったのだから。
たやすく人形という言葉は口にしてほしくない。
それは姉さんの古傷をえぐるものに他ならない。
その事は口を割っても他人に教えるつもりはないが、それが伝わったのか朝倉は少し顔を俯かせながら謝ってくれた。

「ごめんなさい、士郎先生。訳ありみたいだったのに考えもなく口走っちゃって」
「いや、気にしないでくれ。わかってくれればそれでいいんだ」

俺はなんとか空気を取り繕うと笑顔を見せたが、次にはどうにも暗かった雰囲気が一転しみんなは顔を赤くしてしまった。……なぜだ?

(朝倉さん、それに皆さん。あの士郎先生の笑顔は反則だと思うのは私だけでしょうか?)
(いやいや、そんなことないってゆえ吉! あれはある意味魔性の笑みよ? あんな笑顔されたら最悪落ちちゃうよ!?)
(はわ〜……うちも一瞬ドキッとしてもうた)
(士郎殿はどうやら無自覚らしいでござるな?)
(天然アルか?)
(きっとソウネ)
(くそう〜……今の笑顔はベストショット確定だったのに、この朝倉和美一生の不覚だったわ!)

「?」

その中で一人やはり気づかなかったのか士郎はその朴念仁ぶりを大いに発揮しているのであった。



◆◇―――――――――◇◆



その後、数々の料理が教
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