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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
004話 お買い物
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いていたイリヤはお気に召さなかったのか、

「はぁ〜、どうやらセツナもお人好しなところが少しあるみたいね」

と、目を瞑って呟いていた。
そんな時だった。
誰かが近寄ってきて声を掛けてきたのは、


「あれ、そこにいるのは桜咲さんじゃん? どうしてこんなところにいんの? しかも連れているのは美男美女ときてるし」
「あ、朝倉さん!?」
「……知り合いか、桜咲?」
「あ、はい。報道部で同じクラスの―――……」
「朝倉和美っていいます」

朝倉という子が元気そうに挨拶してきた。うむ、活発そうで何よりだ。

「俺の名は衛宮士郎だ」
「私は衛宮イリヤ。シロウの姉よ」
「士郎さんにイリヤさんね。わかりました」
「それより、では明日からよく顔を合わせることになるな。いや、どうやら寮で暮らしているようだから今日からお世話になるのかな?」
「え? どういう事ですか?」

それで朝倉は首を傾げているが、まぁそういう反応をするよな。

「ああ、それはね。私とシロウは学園長に頼まれて女子寮の管理人になったのよ」
「それと明日からは俺は教員免許などは持ってはいないが君達のクラスの副担任につくことになっている。だからよろしく頼む」
「へぇ〜、それはいい情報を手に入れました」
「朝倉さん、できればそんなに大きく話題にしないでくれると助かります。急にこんな話が浮上したらイリヤさんはともかく男性である士郎さんは奇異な目で見られてしまいますから」
「了解了解っと。それじゃ質問は明日にしても構わないですか?」
「ああ、構わないぞ。あ、そうだな。桜咲に朝倉、時間に余裕があるのなら食事でもご馳走するが、どうかね?」
「え? 士郎さん料理まで作れるんですか?」

桜咲はもちろん朝倉も相当驚いているようだった。

「ああ、これといって趣味が俺にはなかったのでね。
唯一の取り柄が小さい頃から一人暮らしをしていたのがきっかけで覚えた料理くらいだ。
昔は和食だけだったが、姉さんとともに世界を回っていたからな。和洋中なんでもできるぞ」
「そーなんですかー。またまたいい情報です。それじゃゴチになりますよ、士郎さん」
「それじゃお世話になります士郎さん、イリヤさん」
「ああ、今日は桜咲の案内がてら食材は購入しておいたから任せておけ」
「シロウの料理は本当においしいから覚悟しておくのね」


その晩、今日は久しぶりに和食を食べたいわ。との姉さんの希望で軽く和食料理を振舞ったが、朝倉は料理を食べた瞬間、


「なにこれ!?これどこぞの高級料亭の料理!?」

と、言っていた。俺はそんなものは作った覚えはないのだが、同席した桜咲もすごい驚いていたようだ。
まぁ気にしないことにした。
さあ、二人も帰ったことだし鍛錬をしてから
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