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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
004話 お買い物
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いな」

アーチャーとの実力の差はまだまだある。それこそ天地の差だ。
だが決して挫折はしないで進んでいこう。
遠坂にも約束したしな、必ず答えを見つけ出そう。
それで決心を新たに俺は残り少ない文章を呼んでみた。

『そうそう、それといい忘れたことがあるから書いて置こう。
アヴァロンを埋め込んだときの副産物で、まずアヴァロンに魔力を流し込めば大抵の傷の修復はできるようになった。
そしてもう一つは老化の遅延だ。
羨ましい事にたとえば50代を過ぎても今の若さは保っていられるだろう。
だからよほどのことがない限り実力は落ちることはないだろう。
さて、私が言えることは大体は言い終わった。
後は君達しだいというところだ。私が言えることは無茶はほどほどにしろよ、いうことだ。
では、これで本当の意味で最後になるが達者に暮らすことだ。



…………それと、追伸だがこのメモに遠坂嬢がなにか細工をしていたが、私はなにも関与していないから恨むなら遠坂嬢を恨むことだな』



「なに? あの遠坂が細工だと!?」

そして暗示のメモが俺の中で燃え上がったと思ったと同時に、

『ガ―――――ンドッ!!』

「ぐほぁ!?」
「し、シロウ!?」

その雄叫びのような叫びが頭に響き、それとともにとてつもない衝撃が体を貫通するような痛みを覚えて俺は床にうずくまってしまった。
なっ……なんでガンド、が……?

「………やってくれるわね、リン。私達を空に飛ばす、メモに爆弾を仕掛けておくなんてほんとうに憎しみがわいてくるわ」
「な、なるほど……暗示にガンドを付属させておいたの、か……」

くそぉ、遠坂の奴め! 本気で殺意を抱いたぞ!?
くっ……意識が遠のいてきやがった。

「すまん、イリ、じゃなくて姉さん……桜咲が来たら起こしてくれ。もう、意識が………落ち、る……」
「シロウ!!」

姉さんがなにか叫んでいたがもう俺には聞こえてこない。
そして俺の意識は深い闇へと落ちていった。




……翌日、


刹那はいつの間にか俺達の部屋に来ていた。
どうやら俺はそれまで気絶していたらしい。
それでイリヤに何時だと聞いてみたらもうお昼過ぎだという事が判明し、

「……戦場ならもう寝首を取られて殺されていたな。それにしてもまだ痛みが残っているなんて、遠坂の奴め!」
「遠坂? 誰のことでしょうか?」
「いや、桜咲は特に気にしなくていい。それよりずいぶん待たせてしまったようだな。すまないが案内をしてもらって構わないか?」
「はい、わかりました」
「でもシロウ? さすがにその格好は目立つんじゃないかしら?」
「む? そうだな、姉さん」
「あれ? イリヤさんの呼び方を変えたんですか?」
「ああ、
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