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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
004話 お買い物
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のメモに気づいたって事は体の違和感に気づいたようだね?
それじゃ説明をしてやろう。その素体の人形の体にはアヴァロンを埋め込んでと遠坂嬢に頼まれてな。
それで私はそんな高価なものを埋め込むのにただの人形では私のプライドが許さないと判断してね、今までの作品の中で最高級品の出来のものを使わせてもらった。
まずだが衛宮の魔術は投影した武器に共感して模倣することができると聞いたが、同時にもとの体は決して戦闘者のものではないとも聞いた。
だからどうせこれからも戦い続けると判断した私と遠坂嬢とで戦闘者に向いている体にしてやったよ。
それなら今からでも一つのものを極めようと思えばいずれは一流になることができるだろうよ。何十年とかかるか知らんがな。
ま、衛宮の性格からして今の戦闘スタイルは変えないだろうからこれから生きていく為の保険と受け取っておいてくれ』

俺は途中で一息ついて読むのを中断した。
この体は本当にすごい。読んでみて改めて実感できた。

「トウコって気前がいいわね。これなら今まで二流止まりだったシロウの剣技も共感していけばどんどん成長していくってわけね」
「しかも俺の性格も先読みした上での保険とは本当に助かるな」
「ええ、リンにも感謝しなくちゃね。きっと今頃は“心の贅肉よ”なんて呟いてるに決まっているわ。それでシロウ、続きを読んでくれない?」
「わかったよ」



『そして次は魔術のほうだが投影はもう試してみたのだろう?
ならもうわかったはずだ。以前より魔力の負担が軽くなっていることに。
それと剣以外のものもそれなりに魔力の負担は小さく投影できるよう調整してみた。
衛宮のふざけた投影の魔術理論は解明したとか言っていた遠坂嬢に説明してもらったからなんなくできたよ。
無論、イリヤスフィールが使う魔術も負担は軽いはずだ。
……だが、だからといって英霊エミヤが使ったという“無限の剣製”はそうそう使うんじゃないよ?
負担が軽くなったとはいえ所詮付け焼刃に過ぎん。
もとは妖精や悪魔、死徒が使う禁忌中の禁忌の大魔術。人間が使うには過ぎた代物だ。使用は時と場合を選ぶことだ』



「なるほど。だから違和感があったのか。にしても俺がもう無限の剣製を使えることがわかりきっている言い様だな」
「そうね、実際条件が揃えば発動は可能だもんね。アーチャーと違って時間の制限は短いけど」
「なあ姉さん? アーチャーはアインツベルンの城で発動したときどのくらい持ったんだ? 改めて聞いておきたいんだが?」
「わからない。あの時は無限に時間が過ぎるのを感じたから……でもかなり保っていたはずよ。
英霊で、それに単独行動のスキルがあったから。おかげで倒すまでにバーサーカーは6回も命を減らしたわね」
「そうか。まだまだあいつの領域には程遠
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