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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
004話 お買い物
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かもこのなりでいまさらそんな恥ずかしい呼び方できるか」
「えー? 別にいいじゃない?」
「ダメだ。それだけは勘弁してくれ。しても姉さんで許してくれ。でないと俺は恥ずかしさのあまりなにかの宝具の真名を開放するかもしれない」
「ぶー……まぁそれでもいっか。これからずっと姉さんと呼ばれるんだー……」

どうやらイリヤ、もとい姉さんは夢心地のようだ。
だが、すぐに現実に戻ってきてとあることを聞いてきた。

「そういえばシロウ? 心象世界と宝具、そして真名開放とかのことは言わなかったらしいけど、よかったの……?」
「そのことか。ああ、なにも全部教えることはないだろう? 全部明かしてしまってはいつ情報が漏れたときに対処が難しいからな」
「そうね。聖杯戦争のときと比較してやっぱりシロウは成長したわよね。昔のシロウじゃそんな先のことなんていちいち考えないで猪突猛進していたもんね」
「ぐっ!? まさに正論で反論の言葉がでてこないな。あ、そういえば気になっていたことがあるんだが?」
「なに、シロウ?」
「それがさ、魔術を使ったときに感じたことだがどうも前以上に動きがよくなっていた。それに加え投影も負担が軽くなっていた」
「トウコがなにか人形に細工を施したのかしら?ちょっとメモがあるかもしれないからもらった宝石の袋を開けてみたらどうかしら?」
「わかった」

それから俺とイリヤは宝石の袋の中、リュック、身体周辺を探してみたが特にめぼしい物は発見されなかった。
しばらくして解析もつかって見たがやはり発見できなかった。
なんだ? 橙子さんにかぎってこんな重要なミスをするとは思えない。
なにか、どこかに仕掛けがあるはずだ。
どこかに、

「あ! そういえばアヴァロンを埋め込んだって言ってたわよね、トウコ?」
「確かに言っていたな。だがそれが……まさか体に刻み込んだとか言わないよな?」
「わからないわよ? トウコはシロウの解析能力のことも知っているからもしかしたらって事もあるじゃない?」
「……確かに。遠坂も関わっていたんだからその可能性は十分に考えられるな。よし、ひとまず体を解析してみるとしようか」


――同調開始(トレース・オン)

体内の27本の魔術回路通常稼動。
全て遠き理想郷(アヴァロン)の半分の存在を確認。現在正常に稼動中。
無限の剣製、現在体内封印中。武具のデータに一切の破損無し。
宝石剣(試作品)、夕凪の登録を無事確認。
各部分の再確認。
確認中……、


「む?」
「どう? なにか発見できた?」
「ああ、なにか暗示みたいなものが発見できた。解析次第開いてみる。えー、なになに?」

解析して開いてみると橙子さんのメモらしきものが発見できたので呼んでみることにした。

『ああ、こ
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