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その日、全てが始まった
第1章:出会い
第02話 『剥離』
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へと倒れ込んだ。
 何も、考えることの出来ない彼は、そのまま意識を手放すのであった???





 火曜日。
 学校が終わった洸夜は、CiRCLEを訪れていた。

「まりなさん?」

 彼は受付で呼びかける。

「はーい。来たわね」

 そう言って、奥からまりなが出てくる。

「ええ。今日から宜しくお願いします」

 洸夜は、頭を下げた。

「はーい。こっちこそ宜しくね。じゃあ、早速だけど働いてもらうよー」
「はい」

 洸夜は、まりなに連れられてバックヤードへと入った。

「じゃあ、これに着替えて。着替え終わったら外に来てね」

 そう言って、渡された制服を受け取ると、彼は奥の方へと入っていき、着替えを済ませ再びカウンターの前へと向かう。

「サイズはどう?」
「ピッタリです」

 そういった洸夜を見て、まりなは頷いた。

「うん。様になってるね」
「ありがとうございます。で、自分は何をすれば?」
「おっと。そうだったね。洸夜君、機材の点検とかできる?」

 まりなは、洸夜へと問い掛けた。

「できますよ」
「じゃあ、今日は機材の点検をお願いしようかな」
「わかりました」

 そして、彼は機材庫へと通された。

「じゃあ、このリストに載ってる奴の点検お願いね」
「はい」

 彼はリストを受け取ると、即座に点検は取り掛かる。
 今の彼は、一刻も早く何かにのめり込みたかったのである。
 何かに取り組むことによって、2日前の事を忘れてたかったのである。

「終わったら私に言ってね」
「はい」

 そう言い残して、まりなは機材庫を後にした。
 残された洸夜は、黙々と機材を調べていく。
 チェックリストに記された項目を、手早くこなしていく。
 そして、30分程で点検を終えた。

「まりなさん、点検終わりました」

 彼は、カウンターの所でそう告げる。

「早かったね。じゃあ、次は掃除をお願いしようかな」
「はい」

 短く返事した洸夜は、掃除用具を持ちロビーの床を掃除していく。
 そして、20分でロビーの床掃除を終えた。
 次に、空きスタジオの掃除へと取り掛かった。
 取り掛かり始めて何分経ったのだろうか。

 彼は、そんな事に気を止めることもなく、掃除に精を出していた。
 すると、スタジオの扉が開いた。
 洸夜は、ゆっくりと視線を上げ、そちらへと向ける。
 そして、そこにいた少女と視線が合う。

「……湊?」

 洸夜は、思わず呟いた。

「洸夜……君」

 洸夜は、体勢を前傾姿勢から元に戻す。

「……どうしたんだ」
「……私達が、ここのスタジオを予約していて……」

 洸夜は、数
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