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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
002話 始まりはお空の上…?なんでさ!
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ね」

男性はハハハと笑いながらこちらに歩いてくる。
一見軽そうに見えるが歩法に隙がない。
そしてポケットに手を入れて油断を装っているがあれもなにかの仕様かなにかだろう。
相当の実力者のようだ。こちらも警戒はしたほうがいいだろう。
とりあえずすぐに戦闘できるように設計図は用意しとくか。

「高畑先生? いつからいらしたんですか?」
「ついさっきからだよ。加勢しようとしたら……」

少女に高畑と名乗られたものはこちらを向いて、

「突然君達が現れて一掃してしまったのでね。出るタイミングを逃してしまったんだよ」
「余計なお世話でしたか?」
「そんな事はないよ。むしろ教え子を助けてくれたことには感謝しているんだよ。
それで折りいった話なんだけどね、君達の素性が分からない以上は拘束しなければいけないんでね。
僕としては助けてくれた恩人にそんなことはしたくないんだ。できればそちらの事情を聞かせていただけないかな?」

くっ……完全に後手に回ってしまったな。
イリヤの顔を窺うがどうやらイリヤもお手上げのようだ。
しかたがないか。

「……分かりました。事情は説明します。ですがまずはちゃんとした自己紹介をしてくださればこちらとしては助かるのですが」
「そうだね。でも……」
「分かっていますよ。俺の名は衛宮士郎。こんななりだが一応日本人で年は23だ」
「私はイリヤ。イリヤスフィール……いえ、衛宮イリヤよ。これでもシロウの一つ上の姉です」

《イリヤ、本名は名乗らないのか?》
《ええ、私はもうアインツベルンとは縁を切ってるし、それにもう異世界で名乗っても意味無いことだわ》
《そうか。イリヤがそれでいいなら俺も何も言わないよ》
《ありがとシロウ……》

「衛宮士郎君に衛宮イリヤ君か。わかったよ。それじゃ次はこちらの紹介をしようか。
僕の名前はタカミチ・T・高畑っていうんだ。
タカミチでかまわないよ。それと後別に敬語は使わなくて結構だ。
そして先ほども言ったけどこの子は僕の教え子の……」
「桜咲刹那です」
「了解した。ではさっそくなんだが、大変申し訳ないのだがここは日本のようだが地理的にどこなんだ?」
「「は?」」


それからというもの念入りに理由を聞かれたが俺達はできれば裏の世界に通じていてそしてなるべく偉い地位についている人に会わせてくれないか?
と相談したらさらに桜咲という少女は警戒を強めてしまった。
そりゃ当然の反応だが……なんでさ?
イリヤからもいきなりそれは早すぎよ? とダメだしをされてしまった。
それで絶対になにもしないと何度も説得してなんとか了承を得られた。
そして現在、夜間の電車に揺さぶられながら俺達は話をしていた。


「それにしても、本当に士郎君達はここがど
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