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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
002話 始まりはお空の上…?なんでさ!
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ていうのがシロウの戦闘スタイルなのよ」

……なるほど。イリヤさんの言っていることは確かに理にかなっている。
だがそれを差し引いてもあの戦闘力は凄まじいものがある。
手加減無用と言っていたがきっと実力の一部も出していなかったのだろう……。
殺気や闘気といったものもほとんど感じられなかったことですし、もしかしたら本気を出したら学園一の実力者である高畑先生とも互角の戦いができるのではないか?
いや、それ以前に才能が無いのだとしたらどれほどの血の滲む努力をしたらあれほどの力を得られるのだろうか?
私には、とうてい想像できない。

「終わったぞ」

私が考えに耽っていたときに、シロウさんは「終わった」と言った。
あれだけの数を? 私ですら苦戦を強いられたと言うのにシロウさんはものの数分で終わらせてしまった。

「ご苦労様、シロウ」
「ああ」

シロウさんは息切れもしないでこちらに戻ってきた。
すると突然、シロウさんが持っていた武器が幻想のごとく消え去った。
アーティファクト!? いや、でもそれならカードが出てくるはず……いったい何者なんだ?




◆◇―――――――――◇◆




Side 衛宮士郎


《さて、厄介事はひとまず終わったからこの少女に色々聞きたいことは聞いておきたいがどうする、イリヤ?》
《そうね。ひとまずこちらの世界の状況を把握しなければいけないわ。トウコとリンの餞別があるけどいつまで持つか分からないことだしね》
《そうだな。じゃ取り敢えずまずはこの少女と……もう一人(・・・・)の人間と交渉といこうか》
《そうね》

イリヤとのレイラインでの会話を終了させてまずは状況説明と交渉をしようとしたが、うん、やっぱりそううまくいかないね。
やっぱりいきなり現れた俺達に対して警戒心を抱いているようだ。
どうしたものか? とりあえずは語りかけは大切だよな?

「さて、すまないが話をしたいのだがまずは警戒を解いてくれるとありがたい」
「……助けて頂いた事には感謝します。ですが、私はまだあなた達を信用したわけではありません。できれば投降してこの敷地に侵入した理由は聞かせてくれませんか?」
「やはりそうなるよな。できれば穏便に話を終わらせたいのだが……そうは思わないか? そこの木の陰で気配を消して俺達の様子を伺っているこの少女となにかしら関係があるらしい人物さん?」

とりあえず今いる人物は全員あぶりだしておく必要があるよな。
今の言葉で動揺したのが目に見えるようだ。
少女も今気づいたみたいで驚きの表情をしているようだった。
するとしばらくして一人の見た目三十歳くらいの眼鏡をかけている男性が木の陰から出てきた。

「いや〜、完全に気配を消していたつもりなんだけど
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