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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
001話 プロローグ
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の答えを一緒に見つけてあげる」
「……妬けちゃうな。いいパートナーじゃない。じゃ絶対に挫折なんかしちゃダメよ!
それと私からも大師父じゃないけど課題を追加ね。正義の味方もいいけどまず自分の幸せも考えなさい。最後の師匠命令よ。
もし挫折なんかしたらイリヤに変わって私が平行世界だろうとなんだろうと叩きのめしに行くんだから」
「あぁ、肝に免じておくよ。それとありがとな、遠坂、橙子さんも」
「なに、これが若さかってところを見せてもらって私としても見物代くらいはあげたいところだな。
そうそう、見物代ではないが私からも餞別だ。あちらにいって当分は苦労するだろうしね。紙幣じゃ心配だからいくつか宝石をやろう」
「あ、ありがとうございます」

渡された袋には高価そうな宝石がいくつも入っていた。
それをリュックに詰め込んでいたが、遠坂が物欲しそうに見ていたがここはあえて無視するのが懸命だな。

「じゃそろそろ時間も惜しいからここでお別れね」

そして遠坂がおもむろに宝石剣を俺とイリヤに向けた。
一応心配なので聖骸布でイリヤを俺の体に縛りつけた。
するとイリヤは嬉しそうに笑みを返してきてくれた。
すると宝石剣から七色の光が漏れ出して俺達を包み込んだ。
そして少しずつ視界が薄れていく中、

「しっかり士郎を支えてやるのよ、イリヤ」

と、いう遠坂の声が響いてイリヤが「ええ」と返事を返したところで完全に視界がシャットダウンした。



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